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宮古島初のJリーガー上里一将が引退決断「培ってきた経験を伝え還元できるよう尽力したい」。プロキャリア19年、FC琉球ロールモデルコーチに就任へ

琉球の上里一将。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「応援して下さった全ての方々に感謝致します。19年間、本当に有難う御座いました」

 J3リーグのFC琉球は2月7日、2022シーズン限りで契約満了となっていたMF上里一将(UESATO Kazumasa)が現役を引退すると発表した。また、2023シーズンから琉球アカデミー(育成組織)のロールモデルコーチに就任することも決定した。ロールモデルコーチは、これまでの経験を後進の強化に還元するのを目的としている。

 2004年、沖縄県宮古島から初のJリーガーとして、北海道コンサドーレ札幌に加入。知名度のある同世代をはじめとする数々の選手も加わってきたなか、全くの無名だったレフティはポテンシャルを開花。現・ツエーゲン金沢の柳下正明監督に見初められ、ルーキーイヤーにJ2リーグ17試合に出場するなど、そこから目をみはるように進化を遂げていった。

 そしてFC東京、徳島ヴォルティスを経て、2013年には札幌へ復帰。北の地で多くのサポーターから愛される存在となり、2017年からロアッソ熊本、2019年から琉球でプレー。2022シーズンは22試合・1得点を記録した。実にプロキャリア19年を戦い、36歳でスパイクを脱ぐ決断を下した。通算成績はJ1リーグ12試合・0得点、J2リーグ476試合・31得点。

 引退記者会見は2月下旬を予定している。

 上里は1986年3月13日生まれ、沖縄県平良市(現・宮古島市)出身の36歳。これまでのキャリアは、平良南小 ― 平良中 ― 宮古高 ― 札幌 ― FC東京 ― 札幌 ― 徳島 ― 札幌 ― 熊本 ― 琉球。

 上里は次のようにコメントしている。

「2022シーズンをもちまして現役を退く決断を致しました。そしてこれからは未来の子供たちのために、培ってきた経験を伝え還元できるよう尽力させていただきます。また今後の方向性や思いは、2月下旬の会見でお伝えできればと思っています。これまで支え、応援して下さった全ての方々に感謝致します。19年間、本当に有難う御座いました」

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