【甲府】今年最初の下剋上へ。横浜FM戦へ篠田監督「とにかくひたむきに諦めず食らいつく」│富士フイルムスーパーカップ2023

「ハードワーク、球際…マリノスのスピードに対し、スペースを与えない守備を上手くできれば」

[FUJI FILM SUPER CUP2023] 横浜FM – 甲府／2023年２月11日13:35／国立競技場

『富士フイルムスーパーカップ2023』昨季J1王者・横浜Ｆ・マリノスと天皇杯覇者ヴァンフォーレ甲府の一戦が２月11日、国立競技場で開催される。J2リーグから挑む甲府の篠田善之監督が試合前日のオンライン会見に臨み、J1チャンピオンを相手にした“今年最初の下剋上”へ意欲を示した。

「J1のチャンピオンチームの横浜F・マリノスさんと国立で試合ができることを本当に嬉しく思います。30回の記念すべき歴史ある大会で、甲府がどのような戦いをして、マリノスに挑むのか。90分間ハードワークする姿をお見せできればと思います」

　雪の降るなかでの前日練習になった。今季就任した指揮官は「雪がグラウンド一面に積り、思ったことは全てできませんでしたが、選手たちは緊張感と高揚感をもって練習を行えました」と言う。

　天皇杯は制したもののJ2リーグでは18位に終わった甲府のJ1最強王者への挑戦。胸を借りるスタンスで、篠田監督は我慢強く食らいつきたいと意欲を示す。

「ハードワーク、球際、そういった部分での戦いは90分間必要になります。マリノスのスピードに対し、スペースを与えない守備を上手くできれば。チャレンジャーとして、始動からやってきたことをピッチで出せればと思います」

「（横浜FMはスーパーカップで最近勝てずにいるが？）そうはいってもマリノスです。J1のクラブのなかでも、対戦すれば必ず苦労するチーム。とにかくひたむきにプレーし、諦めずに食らいつくことが大事になると思います」

　また今季のこの試合から、オフサイドの3Dラインテクノロジー判定が採用される。「3Dテクノロジーが入ることは分かっていますが、選手たちには笛が鳴るまでプレーすることを強調しています」と指揮官は注意点を挙げていた。

　故郷の山梨県で、Jリーグ４チーム目の指揮をとることになった。篠田監督は「生まれ故郷のクラブで指揮をとれる喜びはあります。県民の皆さんが喜んでくれるように、今年の初戦、なんとか食らいついていい勝負ができればと思います」と、サンフレッチェ広島を打ち破った天皇杯に続く『下剋上完遂』への意欲を示した。

　横浜FM対甲府の一戦は13時35分キックオフ。地上波では日本テレビ系で全国ネットにて生中継され、インターネットではTVerにてライブ配信される。