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【鹿島】開幕前に大ブーイング!しかし植田直通はそれ以上に「最初は応援していただき、そこで僕は痺れるものがあった」。水戸とのPSMで0-2…

鹿島の植田直通。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

2/18アウェーで初陣、「開幕にフォーカスしてやってきた。京都戦に懸けるその想いをプレーで示したい」。

[いばらきサッカーフェスティバル2023] 水戸 2-0 鹿島/2022年2月12日14:00/ケーズデンキスタジアム水戸

 Jリーグ・プレシーズンマッチの「いばらきサッカーフェスティバル2023」、J1の鹿島アントラーズがJ2の水戸ホーリーホックに0-2で敗れた。これで鹿島は下位カテゴリーに対してプレシーズン期間中、主力組が臨んだ4試合でノーゴールと結果を残せずにいる。

 この日は晴天のKsスタに、ほぼ満席となる9849人が来場。コロナ禍を経て、約3年ぶりに入場制限なくフルでの声出し応援が解禁された。

 観客席のほぼ半分を埋めたのが鹿島のファンとサポーターだった。しかしその前で、前半は圧倒的に押し込んだものの、カウンターからワンチャンスを決められた。シュート数は15本対5本(前半9本対1本)。押し込みながらもゴールを決め切れない……最後までもどかしい展開となった。

 すると試合後、ゴール裏へあいさつに来た選手たちに対し、開幕前ながら熱狂的なサポーターからは大きなブーイングが起きた(選手の背中を押す拍手を送る人も多かった)。

 ニーム・オリンピックから4年半ぶりに鹿島に復帰した植田直通は試合後、そのブーイングについて問われると、次のように答えた。

「まずブーイングではなく、最初は応援をしていただいて、そこで僕は痺れるものがありました」

 そして日本代表にも選ばれきたCBは、「背中に感じて一緒に闘っていました。この方たちを背負って、僕たちは闘わなければいけないと思わされた試合になりました。たくさんの方に来ていただき、かなり期待してもらっていると実感しました」と、その声援を受け止めていた。

 そのサポートになんとしても応えたい。植田は「今年に懸ける想いは僕もありますし、サポーターの皆さんもあると思います。その期待を背負って闘い、まずリーグ初戦に向けて、サポーターの方々と一緒に戦っていければと思います」と、2月18日の開幕・京都サンガF.C.戦へ“共闘”を呼びかけた。

 また試合について、次のように振り返る。

「押し込んでいる時間も長かったですし、前半と後半のワンチャンスを決められ、チームの課題は残りました。自分に責任はあるし、そこは(チーム全体に)言っていかなければいけない。チームとしても改善しなければいけません」

「(これから長いシーズンを迎えるが?)上手くいかないことや先に失点してしまうこともあります。そういったなか、自分たちの元気がなくなれば相手の思うツボです。今日のような展開でも、必ず逆転できる。その力はあります。あきらめず盛り返す気持ちを持ち続けていきたいです」

 植田自身は「もちろん全ての試合に勝ちたいし、勝たなければいけない。僕らは失うものはないと思っています。吹っ切れたなか、どれだけ高みを目指していけるか。これまで、まず来週の開幕にフォーカスしてやってきたので、京都戦に懸けるその想いをプレーで示したいです」と、こうした様々な思いを1週間後のピッチにぶつけると誓っていた。

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