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【鹿島】開幕戦勝利、掴んだ躍動。岩政大樹監督「サッカー選手は少年だと改めて思った」。25日ホーム初陣、川崎の“変化”について語る

鹿島の岩政大樹監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

7年間勝利なし。「強大な相手」フロンターレとのホーム初陣へ、「失うものはありません」とチャレンジャーとして挑む!

[J1 2節] 鹿島 – 川崎/2023年2月25日16:00/カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズの岩政大樹監督が2月24日、翌日のホーム開幕となる川崎フロンターレ戦に向けてオンラインによる記者会見に臨み抱負を語った。

 過去7シーズン勝利できずにいる「強大な相手」川崎に対して指揮官は、「対抗できるだけの戦力と選手たちの状態は作れています」と、チャレンジャーとして挑む。

 鹿島は1節のアウェーでのサンガ京都F.C.戦、ディエゴ・ピトゥカのミドル弾、ハイプレスからの知念慶の加入後初ゴールで、2-0の勝利を収めた。

 一方、川崎はホームでの横浜F・マリノス戦を1-2で落とした。ジェジエウがレッドカードで退場処分(鹿島戦は出場停止)、車屋紳太郎がハムストリングスを負傷し、いきなり今回の鹿島戦ではセンターバック2人を欠くことに。しかも前線のレアンドロ・ダミアン、小林悠も離脱中にある。とはいえ、それでも昨季王者相手に、最後まで粘り強くクオリティの高いサッカーを展開していった。

 岩政監督は川崎を警戒しつつ、チームに見える“変化”について語った。

「開幕時点で(Jリーグの)トップにいるのはこの対戦した2チーム(横浜FMと川崎)。質が高く、さすがだなという試合に感じました。

 システマチックに少しずつなっていて、以前のように奔放に攻めてくるのと異なり、自分たちの形というものが明確に見えてくるチームになってきていると思います。選手の入れ替えを経て、そこは良くも悪くもがあると分析しています」

 そして岩政監督は「ウチにプレッシャーなんてありません。失うものはありません。7年間勝てずにいるチームを相手に、僕たちがチャレンジャーですから」と、全力で挑むスタンスを強調した。

 またプレシーズンでは伴わなかった「結果=ゴール、勝利」を公式戦となる開幕の京都戦で手に入れた。練習でも、チームの雰囲気が変わったという。

「(雰囲気は)まるで違いますね。サッカー選手は少年だと改めて思いました。本当に無垢で純真な少年たち。

 一つ勝ったことで、先週まで通らなかったパスが通り、受けようとしなかったボールを受け、入らなかったシュートが入り、届かなかったクロスがしっかり届きます。もうちょっと逞しくなってほしいと思う反面、この若い子たちが乗っていけば、どんどん自分のプレーをピッチ上で表現できていくと改めて感じました。

 先週までの状況をよく乗り切ったと思います。これはシーズン中も起こりうることで、柔軟に対応していかなければいけない。選手たちと大きな波を作らないようにシーズンを進めなければいけない、と改めて感じました」

 絶対に何かを起こしてみせる――。その気概が岩政監督の言葉の端々から伝わってくる。

 鹿島対川崎は25日16時から、県立カシマサッカースタジアムで行われる。

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