鹿島デビューの小川諒也「自分が入っても失速させず、もっと勢いを出せるようにしたい」
小川諒也。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「特徴を生かしていきたい」。その攻撃的な本能をゴールへ結実させていけるか。
[J1 20節] 鹿島 1-1 広島/2025年6月14日18:03/県立カシマサッカースタジアム
J1リーグ20節、鹿島アントラーズが試合終了間際90+2分のレオ・セアラのゴールで、サンフレッチェ広島に1-1で追い付き引き分けた。
6月の特例マーケットで獲得した小川諒也は79分、溝口修平と交代出場し、鹿島でのデビューを果たした。左サイドバックとして高い位置からチャンスに絡んだ小川は試合後、「前半戦を首位で折り返し、自分が入り失速させないように、もっと勢いを出せるようにしたいと思います。特徴を生かしていきたいです」と、今後のテーマを語った。
「1シーズンの中で、内容をなかなか伴わないというか、難しいゲームはあると思いますし、そこで勝点1を積み上げられて、相手に勝点3を与えなかったことは良かったです。鹿島らしい勝負強さを見せられたのではないかと思います」
背番号「7」をホームでさっそく披露したレフティは、そのように負けなかったことをポジティブに受け止め、約3年ぶりとなるJリーグでのプレーについて次のように語った。
「必要としてくれたことに感謝していますし、やらないといけないと思っています。責任を感じます。Jリーグでのプレーは3年ぶりだったので、懐かしい思いと、ビハインドだったので、自分のところからチャンスを作って、まず同点に追いつきたいと思っていました」
最低限の結果は残せた。28歳の日本代表歴もあるレフティは「試合展開的にも相手が先制している状態で、残り時間を考えると、あのように守備的になるのは自然かなと思います。流れのなかで崩し切れたら良かったですけど、セットプレーから同点に追い付き、苦しい試合で勝点1を取れて、このチームの可能性を見せられたと思います」と語った。
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もちろん、これで満足していてはいけない。最後まで勝利を追及する――鬼木監督のもと、より鹿島カラーに染まっていき、その攻撃的な本能をゴールへ結実させていけるか。小川にとっても挑戦になる。