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【移籍情報】久保建英を巡り、レアル・マドリードがバルセロナ補強プランに対抗策。30億円で再獲得も!?

久保建英。写真:兼村竜介/(C)Ryusuke KANEMURA

ソシエダとの契約、オプションの優位性を生かす!?

 スペイン1部レアル・ソシエダに所属する日本代表MF久保建英(KUBO Takefusa)を巡り、育成組織(カンテラ)でプレーしたFCバルセロナが獲得を検討していると噂されたことで、その周辺が少しだけ騒がしくなっている。しかし、もしもバルサが現在21歳のレフティ獲得へ本腰を入れた場合、契約上のオプションを持つ前所属レアル・マドリードが黙っていないという。

 今季レアル・マドリードからR・ソシエダに完全移籍で加入した久保は2トップ、右MFなど前線の主力として活躍。これまでリーグ20試合・4得点・5アシストを記録し、このあとUEFAヨーロッパリーグ(EL)のラウンド16のASローマ戦も控えている。

 そうしたなか、バルセロナのチャビ(Xavi)監督が久保のセンスを以前から認め、“お気に入り”であることを明かして話題を集めた。そしてバルサのELプレーオフ敗退を受けて、「夏の移籍期間に何ができるのかを見てみよう。ただし、ファイナンシャル・フェアプレーがあり、そこに十分な余裕があるならば。ここ数年、私たちはチャンピオンズリーグの競争に加われずにいます。改善するためには自己批判が必要です」などと語り、バルサの哲学にあった補強の重要性を強調していた。久保獲得がより具体的になりつつあるのでは――と憶測を呼んだ。

 とはいえ、久保はR・ソシエダと2027年6月まで長期契約を結んでいる。何より来季CL出場権を獲得できる3位につけていて、久保もその舞台にソシエダの一員として立つことを最大の目標にしているところだ。

 加えて、R・ソシエダは久保を600万ユーロ(約8億7000万円)と比較的安価で獲得に成功。そのオプションとして、レアル・マドリードは50パーセントの保有権を持ち(次に移籍する場合、移籍金の50パーセントがマドリードに支払われる)、また、もしもそうした交渉が行われる際にはロス・ブランコスに優先権がある条項も付帯されたと言われる。

 現在、久保には6000万ユーロ(約87億円)の契約解除金が設定されているとされる。

 そして『Estadio Deportivo』はこのほど、「バルサが久保に興味を持ち、(意外にも)この日本人が安価でレアル・マドリードに戻るかもしれない」と題したレポートを掲載した。もしもライバルであるバルサが補強に動けば、マドリードがオプションを活用し、3000万ユーロ(約43億5000万円)で再獲得できる。状況によっては、そのカードを切るかもしれない、というのだ。

 また、レアル・マドリードは他の人事を優先しているが、ヴィニシウス、ロドリゴ、エデル・ミリトンがスペイン国籍を取得。久保の懸案だったEU圏外の外国籍選手枠の問題も解消された。その枠が再び埋まるようであれば、バルサも動きやすくなるかもしれない。

 一方、同メディアは一例として、バルセロナがR・ソシエダと交渉し、契約解除金を5000万ユーロ、4000万ユーロに引き下げられたとしても、レアル・マドリードがその半額(2500万ユーロ[約36億円]、2000万ユーロ[約30億円])で獲得できると主張する可能性があると警戒。一筋縄ではいかない――と見ている。

 まず、バルサが資金的な問題をクリアできるかどうか。その大きな関門が突破されると、この話題も単なる噂ではなくなってくるかもしれない!?

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