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【浦和】決勝弾の安居海渡が懸けてきた、全体練習での「1本」のシュート。スコルジャ監督の目に留まり――

浦和の安居海渡。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

C大阪を下す! ニュータイプのトップ下が希望の星として、駒場でのホーム開幕戦で強烈な輝きを放つ。

[J1 3節] 浦和 2-1 C大阪/2023年3月4日15:00/浦和駒場スタジアム

 J1リーグ3節、浦和レッズの安居海渡(YASUI Kaito)が途中出場から鮮烈のシュートを突き刺して、セレッソ大阪に2-1の逆転勝利を収めた。自身J1初ゴールが、浦和待望の今季初白星をもたらした。

 浦和駒場スタジアムにこの日最大の歓声をもたらした一撃――。82分、ブライアン・リンセンのポストプレーから関根貴大がキープして中央マイナスで折り返す。そこに駆け込んだトップ下に途中出場で入った安居が、ワンタッチでコントロールしたあと右足で豪快にゴール右上のネットに突き刺してみせた。

「いつチャンスが来るか分からない状況で、自分は必死にやってきました。ポジションがトップ下になって、分かりやすく『ゴール』が近くなったので、それを決めることがアピールになると考えるようになりました」

 そう喜んだ安井だが、居残り練習以上に、全体練習での1本1本のシュートにこだわってきたと言う。それがスコルジャ監督の目にも留まったのではないかと見ている。

「練習中のシュートをどれだけ決められるか。自分の中にその思いがあったので、そこでどれだけ決められるかにこだわってきました。監督が見ているなか、自分にプレッシャーをかけてやったほうが練習になると思って取り組んできました。そのほうが練習になるかなと。練習では手を抜かないと意識しています。そこで決め切るシュートが結構あったので、それが今日のいいイメージにつながったと思います」

 安井は流通経済大学2年の時、浦和駒場スタジアムでプレーした経験があった。「当時は人数は少なかったですが応援がすごかったです。今回は本当に、とても大きな力を与えてくれました」と、レッズサポーターにも感謝していた。

「正直、自分のことなんて見られていないだろうなとネガティブな考えがありました……。Jリーグで初めてゴールを決められて、初めて勝利できて、ファンとサポーターから『ありがとう』という声が聞こえてきて、とても嬉しかったです。応援してもらえていて今があると、感謝の気持ちしかありません」

 新境地で果たした一発回答。ニュータイプのトップ下・安井が浦和の希望の星として、2023年、浦和駒場でのホーム開幕戦で強烈な輝きを放った。

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