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【清水エスパルス】完全に方向性を見失う。ゼ・リカルド解任、秋葉忠宏氏が監督就任。野口幸司氏、コーチ就任

秋葉忠宏監督。(C)SHIMIZU S-PULSE

「より深い絆を築き、同じ方向を向いてこの困難を乗り越えていく必要があります」

 J2リーグの清水エスパルスは4月3日、ゼ・リカルド監督を解任し、秋葉忠宏ヘッドコーチのトップチーム監督昇格を発表した。さらに野口幸司氏がコーチに就任することも決まった。

 カタール・ワールドカップ(W杯)日本代表の正ゴールキーパーの権田修一、昨季J1リーグ得点王のチアゴ・サンタナを擁す清水は、1年でのJ1復帰を目指してJ2での戦いをスタート。しかし今季これまで5分2敗と未勝利が続き、22チーム中19位に低迷している。

 そうしたなかブラジル人のゼ・リカルド監督が解任に。さらにクレーベル・サントスヘッドコーチ、ファビオ・エイラスフィジカルコーチとの契約も解除された

 一方、昨季まで水戸ホーリーホックを率いて、今季から清水のヘッドコーチに就いていた秋葉氏の監督就任が決まった。

 今季から監督を支えてきたコーチの内部昇格という形に。育成組織出身の選手も躍動するなど2018年にはリーグ8位に躍進し、タイトル獲得も視野に入っていった。しかし、そこから繰り返される監督交代劇を経て、J2降格……さらなる低迷へ。清水が一体どのようなクラブを目指しているのか。完全に負のスパイラルに陥り、まったく方向性が見えなくなってしまった。

 ゼ・リカルド前監督は次のようにコメントしている。

「監督である間、常にこのクラブに敬意を持ち、任務を果たそうと全力を尽くしてきました。これからもこのクラブの存在はずっと私の心に残り続けます。オレンジ色のサポーターの皆さん、どんな時も力強く応援してくださり、私そして家族ともども心から感謝いたします。

 我々の目標は、尊敬され、恐れられ、高いインテンシティで勇敢に戦う強いエスパルスを復活させることでした。それが充分に果たせず、歯痒く、申し訳なく思います。

 遠い場所からにはなりますが、これからは皆さんと共に、勝利に満ちたクラブの未来を祈り応援し続けます。エスパルスサポーターが歌うチャントは、ずっと耳に、そして心に残り続けます。清水エスパルス、エスパルスサポーター、そして静岡の皆さん、本当にありがとうございました」

 一方、秋葉新監督は次のように決意を示している。

「全てのエスパルスファミリーの皆様、現在クラブはかつてない状況に陥っています。この窮地を乗り越えるためには、エスパルスを愛する全ての皆さんの力を集結し、より深い絆を築き、同じ方向を向いてこの困難を乗り越えていく必要があります。

 オリジナル10のエスパルスだからこそ達成可能であると確信していますし、そのために皆さんの力を貸してください。最後に皆んなで笑い合えるシーズンにしましょう」

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