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年間チケットPRでエムバペが肖像権を巡りパリSGに激怒「キリアン・サンジェルマンではない」

パリ・サンジェルマンのフランス代表FWエムバペ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

グレーゾーン!? に問題提起。フランス代表でも自身のブランドを毀損するとして、ファストフードや炭酸飲料のPRを拒否。

 フランス代表FWキリアン・エムバペ(Kylian Mbappe)が4月6日、肖像権の扱いを巡り所属先のパリ・サンジェルマンに疑問を投げ掛ける投稿をインスタグラムで行った。

 クラブはこのほど2023-24シーズンの年間チケット発売のためのPR動画を、各SNSでアップ。そこではムバッペがクラブへの思いを語るインタビューも流された。そしてサポーターやスタッフなどクラブに携わる様々な人が映し出されて、年間パスの購入を呼び掛けている。

 しかしこの動画の中に、リオネル・メッシやネイマールといった他のスーパースターは登場していない。

 するとエムバペは自身のインスタグラム(@k.mbappe)のストーリーズで、声明文を発表。パルク・デ・プランス・スタジアムで一人スタンドに座りインタビューに応じたが、これが何に使われるのか聞いていなかったと主張。事前説明はなく、この動画が公開されることに賛成できないと訴えている。

 加えて24歳のスーパースターはこれまでもスポーツ面と商業面では肖像権の扱いが異なるとして、これまでグレーゾーンだった分野に専門家を立てて疑問を投げかけてきた。一方、年俸7200万ユーロ(約100億円)と言われるだけに、クラブとしては、こうしたクラブ運営の生命線であるチケット発売に関する“協力”は極めて自然と考えいたに違いない。果たして契約内容がどのようになっていたのか。

 エムバペはパリSGはトップクラブでありファミリーであるが、「キリアン・サンジェルマンではない」と、自身のこうした扱いを疑問視している。

 エムバペはフランス代表でも、代表チームのスポンサーであったファストフードや炭酸飲料メーカーの商品について、むしろそういった嗜好品を好んでおらず自身のブランドを毀損するとして、PRのための写真撮影などを拒否して話題を集めた。

 一方、スポーツ報道については、結果など関係なく制約があるべきではないとスタンスを示し、あくまで商業面の肖像権について問題提起してきた。

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