【日本女子代表】W杯直前最後の欧州遠征、藤野あおば「ゴールを決めるだけ」。25時からポルトガル戦
ポルトガル戦に向けて抱負を語る日本女子代表の藤野あおば。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
メンバー選考へ最後のアピールの場に。
[女子国際親善試合] 日本代表 – ポルトガル代表 /2023年4月7日17:00(日本時間8日1:00)/ドン・アフンソ・エンヒーケス競技場
日本女子代表(なでしこジャパン)が、オーストラリア&ニュージーランド共催の女子ワールドカップ(W杯 7/20 – 8/20)を前にした最後のヨーロッパ遠征で、ポルトガル女子代表、デンマーク女子代表との2試合に臨む。
初戦の相手はポルトガル。試合前日4月6日にはスタジアムの気温が25度を超えた。
FIFAランキングは日本11位、ポルトガル21位。ポルトガルはカメルーンとのプレーオフ、後半アディショナルタイムの劇的PK弾でワールドカップ出場権を掴んだ。
その勢いに乗る相手に対し、結果と内容の両方を求める池田太監督は「前線の選手はサイドに流れたりダイナミックに動いたりしてくるので、まず供給元のボールの出しどころをどう抑えるか」をポイントに挙げる。指揮官は選手たちに、「スペースがどこにあるのか。私たちの攻撃の糸口となる相手のスキを見つけて、試合を通してマネジメントすること」を望んだ。
ポルトガル入りしてからの練習では、選手たちはことあるごとにコミュニケーションを取り、ゴールへの道筋を確認している。藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)は、より強く得点への意欲を口にした。
「もうゴールネットを揺らすことだけ。チャンスの数だけ、課題が出てきますから。相手がしっかり守ってくるなか、その状況を打開するための1対1ではなく、ゴールを奪うための1対1を考えるようになってきました」
19歳のアタッカーにとっては、W杯のメンバー入りへ“結果”がほしいところでもある。
藤野のみならず、今回の海外遠征は、選手たちにとってメンバー23人入りへの最後のアピールの場になる。まずはポルトガルに対し、進化を遂げてきたなでしこの現在地を、ゴールと勝利でしっかり示したい。
[取材・文・写真:早草紀子]