【日本女子代表】W杯直前、際立つ長谷川唯の存在感。ポルトガル戦で1得点・1アシスト。今日25時からデンマーク戦
日本女子代表の長谷川唯。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
田中美南との元ベレーザホットラインで2ゴール――。
[女子親善試合] デンマーク代表 – 日本代表/2023年4月11日18:00(日本時間12日1:00)/オーデンセ・スタディオン
女子ワールドカップを前にした最後のテストマッチ2連戦、日本女子代表(なでしこジャパン)の長谷川唯(マンチェスター・シティ)が初陣ポルトガル女子代表戦で会心のゴールを決めた。さらに田中美南(INAC神戸レオネッサ)の勝ち越し弾をアシスト――1得点・1アシストと活躍した。
0-1で迎えた35分、左サイドで杉田妃和(ポートランド・ソーンズFC)がボールを受けて相手を引き出す。するとインナーラップした田中にパス。その折り返しを、中盤から一気に駆け上がった長谷川唯が押し込んだ。
ただ、ゴールを決めた長谷川は厳しい表情を浮かべていた。
攻撃のスイッチとなる“奪う守備”がハマらずにいた。その攻撃力が注目されるが、その守備がなでしこジャパンで高く評価される長谷川は次のように課題を挙げていた。
「後ろに人数をかけず、(ボランチの)自分か風花(長野)がもっと前に行ければ。守備面ではどちらのウイングバックでボールを奪うのか、どちらが出るのか。しっかり合わせないといけない」
最近は3バックがメインとして採用されている。そしてこの試合など終盤に4バックにシフトして、試合を締めた。ただ、この布陣変更がまだ噛み合わずにいて、そのあたりがデンマーク戦、そしてW杯本番に向けた課題になってきそうだ。
その長谷川が笑顔を浮かべたのが、彼女のロングフィードから田中美南が2-1と勝ち越しゴールを決めた場面だった。
日テレ・ベレーザ時代のホットラインで2ゴール。W杯を見据え、逆転勝利を収めたところは収穫に。課題も見えたなかできっちり仕事をこなした長谷川の存在感が際立った。なでしこJAPANは日本時間4月12日1時からデンマーク女子代表と対戦する。
[取材・文・写真:早草紀子]