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【サッカー日本女子代表】W杯前最後の欧州遠征、デンマークに挑む。なでしこ今日25時から、熊谷紗希「戦い方やアイデアを増やす機会に」

デンマーク戦前日練習で汗を流す、日本女子代表の熊谷紗希(右)ら。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

FIFAランキングは日本11位、デンマーク15位。逆転勝利を収めたポルトガルよりワンランクレベルアップ。

[女子親善試合] デンマーク代表 – 日本代表/2023年4月11日18:00(日本時間12日1:00)/オーデンセ・スタディオン

 オーストラリア&ニュージーランド共催の女子ワールドカップを前にした最後の遠征によるテストマッチ、日本女子代表(なでしこジャパン)が日本時間4月11日25時から、デンマーク女子代表と対戦する。

 なでしこの選手たちは試合前日、オーデンセ・スタディオンで公式練習を行った。初夏のような陽気だったポルトガルから一転、デンマークの気温は最低2~3℃、最高11℃前後と肌寒さを感じる環境に。ポルトガル戦(〇2-1)直後にデンマークへ移動するなどフィジカルへの負荷もかかったなか、入念なウォームアップから一つひとつのメニューに神経を集中していた。

 FIFAランキングは日本11位、デンマーク15位。ポルトガル(21位)よりワンランクレベルが高く、日本が苦戦を強いられてきた北欧の強豪の一つである。

 この遠征はW杯メンバーの最終選考がクローズアップされるが、活動全体では戦術の浸透と構築に主眼が置かれている。ポルトガル戦をベンチからサポートした熊谷紗季(FCバイエルン・ミュンヘン)は「仮想ラウンド16。対戦があり得る相手」とW杯本番を想定していた。

「仮想スウェーデン、ノルウェーとして、自分たちの戦い方の材料、アイデアを増やす機会。ピッチ上で相手の形や立ち方をすぐ掴み、上手くいかないところは90分の中で修正していく試合にしないといけない」

 デンマークのスピードとパワーを受けるなか、どのようにボールを奪い切るか。そのポイントを見極めていけるか。

 またデンマークは3バックと4バックを使い分けてくるので、日本も目指す臨機応変な対応をできるかもテーマとなる。

 また、この遠征から感染症対策がさらに緩和された。食事は円卓でとれるようになり、コミュニケーションもより深めやすくなった。もともと意見交換や選手ミーティングも多いチームだが、この小さな変化が、大きな効果をもたらしそうだ。

【PHOTOS】デンマーク戦前日、なでしこジャパンの表情

 W杯まで残り100日となって迎えるデンマーク戦、当落線上にいる選手たちにとっては最後のアピールの場になる。そして『She Believes Cup』で掴んだ好感触を、ポルトガル戦に続き、結果と内容につなげて、なでしこが世界の舞台で花開くイメージをさらに具体的にしたい。

[取材・文・写真:早草紀子]

Posted by 早草紀子

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