【PHOTOストーリー】日本女子代表FW浜野まいか、移籍後初ゴールなど2得点! スウェーデンでの記念すべき1日に密着。なでしこジャパン、注目のニュースター
浜野が2ゴール!写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
INAC神戸から加入、チームの3連勝に貢献。
日本女子代表(なでしこジャパン)の浜野まいかは、現在スウェーデンのハンマルビーIFに所属している。ストックホルム中央駅からメトロで5分、そこから徒歩で行ける住宅街に彼女のホームスタジアムはある。
試合当日のスタジアム付近のバーは、ハンマルビーカラーである緑と白のユニフォームやタオルマフラーなどを身に着けた人で溢れていた。年代は高めで昔ながらのハンマルビーファンなのだろう、長年このチームも見守ってきたというオーラをまとった観客がバックスタンドを埋めていた。
気温は5℃。強風のため晴れていても凍えそうな寒さのなか、集まった観客たちは日差しを楽しみながらキンキンに冷えた瓶ビールをたしなんでいた。見ているだけで身体が冷えそうななか、、セレッソ大阪堺レディース、そしてINAC神戸を経て海を渡った浜野は半袖でピッチに飛び出してきた。「今日は暑い」のだそうだ。
ベクショーDFF戦、浜野は今季リーグ初ゴールとなる先制弾、さらに18分にはDFの逆を取る豪快な2点目を決めた。本人も「久しぶりのゴールだったので嬉しかったです。イメージ通り!」と喜んだ。チームは6-1の大勝、3連勝で首位に立った。
試合終了後には、チームメイトから押し出された浜野が、観客からの熱いエールに応えていた。
それにしても、よく走っていた。
3トップの左に入った浜野は何度も何度も動き直し、ボールを引き出そうとスプリントを繰り返し続けた。さらい守備にも必ず顔を出していて、スタミナの消耗は相当だったに違いない。
「このチームはすごく走るんです。海外のチームは練習量が少ないと耳にしましたが、ここは日本より多い。2部練習も多く組まれます」
「まだまだボールが出てこないので、何度も何度もやり続けるしかありません。でも今日はさすがに疲れてしまいました(笑)」
献身的に走り、味方を生かし、自分も生きる。ゴールを決めれば、周りにも広がるような笑顔を浮かべる。英語をとにかく勉強していて、もっとコミュニケーションが取れれば、さらに連係も高まる。今シーズンの大躍進を予感させる2ゴールだった。