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【Jリーグ】J2・J3で「VARライト」導入検討へ。従来よりカメラ数限定、タブレットなどでOFR対応

J1リーグでは全試合でVARが採用されている。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

JFAとリーグで連携した取り組みも。

 Jリーグは4月25日に理事会後に記者会見を行い、メディアとの質疑応答のなかで、今季すでにゴールを巡るなどいくつかの「誤審」が起きているJ2リーグ(さらにJ3)でのVAR(ビデオ・アシスタント・レフェリー)の導入について、検討しているのかどうか質問があった。

 Jリーグ・フットボール本部の窪田慎二執行委員は、J2(J3)でのVAR導入にはコスト面に加えて、「VARを採用するためには、FIFA(国際サッカー連盟)のトレーニングを受けた人がやらなければいけないので、その人材が不足しています。それを育成している段階です」と人材不足もあり、導入が難しいと現段階での課題を挙げた。

 一方、FIFAではカメラ台数を現状のVARよりも限定し、またタブレットなどでもOFR(オン・フィールド・レビュー)を可能とする「VARライト」の導入を、大会などでも実施しながら進めている。そのVARライトのJリーグへの採用について、窪田氏は次のように語った。

「(VARライトは)現状のコストをかけるVARではなく、少し簡易版のものと聞いています。それがどのようなものかは把握できていない状況です。日本サッカー協会の審判委員会の皆さんとも協力し合いながら、どういったものなのかをまず把握し、導入可能かどうなのか。導入する場合には何が必要なのかを確認すべきであると考えています」

 そのように将来的な「VARライト」の採用について、検討していく考えが示された。

 また、早急に着手できるJ2・J3での判定を巡る環境などの改善策として、野々村芳和チェアマンは「(セミナーなど実施を)JFAに全て委ねるのではなく、Jリーグとしても積極的に支援し、一緒にピッチのレベルを上げていけるような形を作ろうという話し合いを、今密に行っているところです」と説明。リーグとしても施策を検討しているということだ。

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