【新潟】ファビオ罰金刑、ペドロ・マンジー起訴猶予。「契約解除」妥当だったか検証も必要に
アルビレックス新潟のサポーター。(C)SAKANOWA
最終的な刑事処分の内容が決まる。
J2リーグのアルビレックス新潟は10月28日、19日付けで契約解除していた2選手の道路交通法違反に関する刑事処分が決定したと発表した。
酒気帯び運転をしていたファビオ(23歳)(Fábio Roberto Gomes Netto)は、 新潟区検察庁の取調べを経て、道路交通法違反(酒気帯び運転)の罪で略式起訴され、罰金刑を科された。罰金は即日納付した。
一方、その車に同乗していたペドロ・マンジー(32歳)(Pedro Javier Manzi Cruz)は道路交通法違反(酒気帯び運転の幇助)の疑いで新潟区検察庁の取調べを受けたが、起訴猶予処分となった。罰金などの刑罰は科されなかった。
この件は、結果的に内部告発でJリーグに事実が伝わるなど、クラブフロントの対応の拙さが際立った。フォビオの処分内容もだが、とりわけ結果的に起訴猶予となったペドロ・マンジーに関して、日本の飲酒運転ほう助の法律を知っていたのか、果たして契約解除が妥当であったのかどうかは検証も必要だ。
クラブは「本件につきまして、ファン・サポーターの皆様、パートナー企業の皆様、後援会員の皆様、ホームタウンの関係者様、そしてJリーグ、サッカー、スポーツに関わるすべての皆様に、多大なるご迷惑をおかけいたしましたことを、深くお詫び申し上げます」とコメントしている。
クラブからの発表によると、9月17日午前1時から2時頃、新潟県新潟市内で、ファビオが酒気帯び運転の取り締まりを受けた。その後、取り締まりを受ける前にペドロ・マンジーが同乗していたことが分かり、任意捜査の対象となった。10月15日、警察の任意捜査がすべて終了。二人は16日、新潟県警により道交法違反で書類送検された。
クラブは19日に臨時取締役会を開き、ファビオとペドロ・マンジーを契約解除すると発表。また是永大輔社長は同日から12月31日まで減俸100パーセント、玉乃淳ゼネラルマネジャー兼強化部長は譴責処分(ただし12月31日までの給与を自主返納)となった。
背番号「9」をつけるファビオは、リーグ19試合に出場しチーム2位の5得点を決めていた。また、ペドロ・マンジーは8試合・0得点だった。
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[文:サカノワ編集グループ]