ベガルタ仙台3億5000万円の債務超過危機にJリーグ村井チェアマン「全クラブがコロナ禍を乗り越えるための体制配備をしている」

仙台のイレブン。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

NPBとJリーグ合同の新型コロナウイルス対策連絡会議の記者会見で。

 NPB(プロ野球)とJリーグ合同による第16回新型コロナウイルス対策連絡会議が9月21日に行われ、大規模イベントの入場者数の規制緩和が進められる中での感染症予防対応について感染症専門家を交えて話し合われた。政府の方針に基づき、両プロスポーツは5000人から会場の半分までの入場が認められたが、「期待の裏返し」「むしろここから気を引き締めることが大切」として、観戦する人たちに向けた共同メッセージを発信することなどを申し合わせた。

 また、会議のあとのオンラインによる記者会見で、このほどベガルタ仙台が今シーズン(2020年度)、3億5000万円の債務超過に陥る可能性があることが、『河北新報』で報じられたことについて、そうしたクラブへの対応をどのように考えていくかという、Jリーグの村井満チェアマンに対する質問が出た。

 村井チェアマンは次のように答えた。

「ベガルタ仙台に限らず、多くのクラブが今シーズン赤字決算になる可能性があります。そうしたなか、債務超過が視野に入ってくるクラブもあるかと思います。

 当然入場者数は昨年度と比べて、(現状のままで行けば)75パーセント減、20パーセント台です、入場料の大幅な減収に加え、物販、様々なグッズ、飲食の販売にも影響を受けています。今シーズン、すべてのクラブが経営的な困難を覚悟しています。

 ただこの対策連絡会議の立ち上げ当初から、まず国民の健康を第一に考えながら進めていこう、そうしたなかでスポーツ文化をしっかり守っていこうということでした。経営的な厳しさはある意味受け入れながらも、しっかり継続していき、長期的に経営のバランスを戻していこうと、野球界、サッカー界、それぞれ財政的な支援、様々な規制緩和を検討しているところです。

 ご指摘いただいたような状況は視野に入れながら、しっかり対応していきたいと思います。すべてのクラブがこのコロナ禍を乗り越えられるような体制配備をしているところです」

 そのようにJリーグとしては、まず全クラブを守るというスタンスを貫くことが強調された。

 Jリーグの規約では債務超過に一度でも陥るとクラブライセンスがはく奪されることになっている。しかし、今季(今年度)は新型コロナウイルスによる影響を考慮し、特例としてその措置が適用されない。

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[取材・文:塚越始]

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