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【広島】ルヴァン杯制覇に在籍19年目の36歳MF青山敏弘「こんな勝ち方、自分らにしかできない」

青山敏弘。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

三度目のファイナル、初めてカップウィナーに。

[ルヴァンカップ 決勝]C大阪 1-2 広島/2022年10月22日13:05/国立競技場

 JリーグYBCルヴァンカップ決勝、サンフレッチェ広島がアディショナルタイムのピエロス・ソティリウの2ゴールで、セレッソ大阪に2-1の逆転勝利を収め、初優勝を果たした。優勝カップを掲げた広島の青山敏弘は試合後、「こんな勝ち方、自分らにしかできない。最高ですね」と喜びを噛み締めた。

 ルヴァンカップは三度目のファイナル挑戦で、初めて戴冠に成功。青山自身は天皇杯決勝のヴァンフォーレ甲府戦でのメンバー外からベンチ入り。出場機会を得られなかったものの、チームを支え、そして表彰台では真ん中に立ちカップを突き上げた。

「自分が、というよりも、今日な流れに任せました。(今シーズンは)監督が道筋をしっかり作ってくれて、それに乗せてもらってきました。僕は監督に感謝しています。このチームにマッチして、だからこそ、こうして勝てたと思います」

 この日はゴール裏など声出し応援が可能に。ハーフタイムにはサポーターに向けて、応援を求めた。「先週悔しい思いをさせてしまって、今日も一緒に戦っているよ! と示しました。でも、ちょっとやりすぎたかもしれませんね(笑)」。

 そして2017年・18年に広島で共に戦った工藤壮人が逝去されたという悲しいニュースを受けて、この日を迎えた。

「フォワードだったので、自分にとっていろんな要求をしてくれました。楽しかったですし、本当にいいヤツなんですよ。誰にも変わりなく接することができて、プロフェッショナルとはこういうことだとも示してくれました。それはサンフレッチェ広島というこのチームに息づいていると思います。自分もそれをしっかり体現していきたいです」

 在籍19シーズン目のワンクラブマン。ルヴァンカップをしっかり抱きかかえたまま取材に応じた36歳の青山は、このタイトルの重みを誰よりも実感していた。

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