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【鹿島】「なんか来るかなと思った」関川郁万の今季初ゴールでセレッソ大阪に1-0勝利。“必然”の無失点勝利にも言及

鹿島の関川郁万。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

「(ピッチ上の)滑るところ、(ボールが)止まるところはウォームアップの時から確認していた」

[J1 12節] C大阪 0-1 鹿島/2023年5月7日14:03/ヨドコウ桜スタジアム

 J1リーグ12節、鹿島アントラーズが関川郁万の今季初ゴールで、セレッソ大阪に1-0の勝利を収めた。鹿島はリーグ4連勝、6勝1分5敗と勝ち星が先行し暫定5位に浮上した。

 雨中の一戦、ホームスタンド側に水がたまるピッチコンディションのなか、ロングボールが多用されて、両チームともになかなかチャンスまで持ち込めない。こうした状況では、セットプレーがポイントになる――。

 そのワンチャンスを、プロ5年目22歳のセンターバックが見逃さなかった。

 67分、樋口雄太の右コーナーキック。ハーフタイムから交代出場したアルトゥール・カイキが空中戦で競り勝つ。ボールは相手DFに当たってディフレクションを起こしてファーサイドへ。するとフリーだった関川がヘッドで合わせてニアサイド上部に叩き込み、韓国代表にも選ばれてきたGKキム・ジンヒョンの牙城を打ち破ってみせた。

 これが決勝点になり、鹿島は3試合連続無失点でリーグ4連勝を果たした。

 関川は試合後のDAZNのフラッシュインタビューで、「いやぁ、勝てて良かったです。本当に今はそれだけです。(得点シーンについて)なんか、あそこに来るんじゃないかなと思って、そこへ行きましたね」と喜んだ。

 そしてサポーターに対して、「勝てない時期もあって自分たちも苦しい思いをしましたし、自分たち以上にサポーターの皆さんは悔しい思いをしていたと思うので、一緒に喜べて良かったと思います」と感謝を伝えた。

 自身にとっては2シーズンぶりのゴールに。久々の得点の味は、「やっぱいいですね、気持ちいいです」と笑顔を浮かべた。

 一方、無失点に抑えた要因について、鹿島のセンターバックは念入りな準備をしていたことも明かしている。

「グラウンド状況もあって、自分たちのミスで失点するのだけは避けたかったです。(ピッチ上の)滑るところ、(ボールが)止まるところ、そこはウォームアップの時から確認していて、防げたので良かったと思います」

 5月14日は国立競技場での名古屋グランパスとのJリーグ30周年記念マッチに。一気に4ポイント差まで詰めての“上位対決”となった。

「(インターバルが久々に)1週間空きますし、たくさんの人が見に来てくれると思うので、しっかり準備したいです」 

 国立決戦で5連勝へ――。アントラーズの「5番」関川が気を引き締めて、意欲を示した。

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