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【浦和-C大阪】全選手「ひと言査定」。ユンカー、山田寛人、加藤陸次樹のFW陣が見せ場を作る。ルヴァン杯準決勝第1戦

浦和のユンカー。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

GK鈴木彩艶もスーパーセーブ連発――。

[ルヴァン杯準決勝 第1戦] 浦和 1-1 C大阪/2021年10月6日19:00/埼玉スタジアム2002

 ルヴァンカップ準決勝のファーストレグ(第1戦)、浦和レッズ対セレッソ大阪戦は1-1で引き分けた。浦和はキャスパー・ユンカー、C大阪は山田寛人と、いずれもフォワードがゴールを奪取。C大阪は貴重なアウェーゴールを奪ったことで、10日の第2戦はスコアレスドローでも決勝に勝ち上がることができる。

 両チームの出場選手の「ひと言査定」をまとめた。

▽浦和レッズ
▼先発
GK 12 鈴木 彩艶
絶体絶命のピンチで山田のショットをスーパーセーブ。加藤のシュートを2本止めるなどギリギリの対応を見せた。

DF 8 西 大伍
時にサイドハーフ、時にボランチの役割を担い起点を作る。全体を俯瞰しながら試合を進めた。

DF 5 槙野 智章
山田の股抜きドリブルにはしてやられた。強度の高い守備を続けたが、若い2トップの揺さぶりに後手を踏んだ印象。

DF 28 アレクサンダー・ショルツ
深い位置で受けるシーンが多く、突き上げが思うようにできず苦しんだ。


DF 6 山中 亮輔(▽60分)
約3か月ぶりの復帰戦。
完璧なタイミングのクロスで先制弾演出した。インナーラップも効いた。

MF 21 大久保 智明(▽60分)
西と同サイドでプレーし、フォローを受けつつ思い切ったアタックを試みた。西との相性は良さそう。


MF 17 伊藤 敦樹
サイドの選手に中央に入ってこられ数的優位な状況を作られ、対応に追われた。終盤、相手ボックス内に行く回数を増やしたがモノにできなかった。

MF 40 平野 佑一
ミドルパスが冴え攻撃の始点に。求められた仕事はまっとうした。

MF 24 汰木 康也(▽73分)
ファイナルサードでのトラップや判断ミスが目立った。後半途中から足が止まってプレスがかからなくなり、そこを狙われ左サイドを打開され続けた。

MF 33 江坂 任(▽60分)
ボールを丁寧に散らし、プレスの的を絞らせず。ただ自身のテンポで常にプレーし、チームとしてスピードアップしたい時にスイッチが入らなかったか。

FW 7 キャスパー・ユンカー
山中のクロスにピンポイントで合わせ、「自分でも驚いた」というゴール。もう一人、脅威を与えるアタッカーが近くにほしいか。

▼交代出場
DF 15 明本 考浩(▲60分)
ボールはよく収まった。ただ相手のブロックを突破したり、混乱を誘発させたりするプレーを思うように見せられなかった。

MF 18 小泉 佳穂(▲60分)
相手の嫌がる位置でボールを受けた。この日はそこから危険なプレーにつなげられず。


MF 41 関根 貴大(▲60分)
ゴールに向かう意欲は感じられた。明本らとの距離感がこの日はあまり良くなかった印象。

MF 11 田中 達也(▲73分)
背後を突くなど相手を脅かすプレーを見せられなかった。

▽セレッソ大阪
▼先発
GK
21 キム・ジンヒョン
キックが定まらず首を捻っていたが、途中から右サイド(浦和の左サイド)にキックを徹底して集めて浦和を苦しめた。

DF 2 松田 陸
相手の運動量が落ちたところで仕掛けて試合を動かし、先制点につなげた。

DF 14 丸橋 祐介
西への対応に苦慮し、今回は守備重視で背後を取らせなかった。


DF 15 瀬古 歩夢
ユンカーの先制点を許さない、それぐらいの(チームを救う)領域にそろそろ突入していけるはず。


DF 33 西尾 隆矢
ユンカーへのマーク役だったが、一瞬目を離したところ割って入られた。


MF 4 原川 力

中盤の重し役となって、攻勢時には推進力をもたらした。ただ守勢時は“背中”も取られた。

MF 17 坂元 達裕(▼90分)
ハードワークを貫き、そこから突破口を見出した。「シンプルに右足で行った」というクロスにより同点弾をもたらす。

MF 23 乾 貴士(▼85分)
意表を突くロングシュートなどアクセントをつける。途中までプレスがやや甘く感じられたが、途中から修正した。

MF 25 奥埜 博亮
チャンスになると必ず絡み、ギアを上げた。

FW 29 加藤 陸次樹(▼76分)
クロスバー直撃弾2本。一発を持っている怖さを示した。


FW 34 山田 寛人(▼76分)【MAN OF THE MATCH】

ペナルティエリア内で槙野智章の股を抜くドリブルで魅せる。そしてクロスバーを叩いたシュートのあと、値千金の同点アウェーゴールを奪取。

▼控え
FW 22 松田 力(▲76分)
やや落ちていたプレスの強度を、再び前線にもたらした。

MF 18 西川 潤(▲76分)
守備に対応しながらもショートカウンターを狙った。

MF 37 新井 晴樹(▲85分)
乾と代わって入り、相手の中盤に自由を与えなかった。

FW 20 大久保 嘉人(▲90分)
隙あらば一発を狙い、最終ラインからの自由な組み立てを封じた。

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[取材・文:塚越始]