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【鹿島】名古屋と30周年記念マッチ、特別な思いを問われた鈴木優磨「正直そんなにない」。このエンブレムをつけて戦う「目の前の1試合が常に大事」

鈴木優磨。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「みんながつけてきた本当に大事なエンブレム。このユニフォームを着ると常に身が引き締まる。どの試合においても、重みをすごく感じている」

[J1 13節] 鹿島 – 名古屋/2023年5月14日13:30/国立競技場

「Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ」と位置付けられて開催されるJ1リーグの鹿島アントラーズ対 名古屋グランパスの一戦を前に、鹿島の鈴木優磨が5月12日にオンラインによる取材に応じて抱負を語った。

 鹿島のジーコがゲーリー・リネカーの加わった名古屋グランパスから衝撃のハットトリック達成――。しかも日本にサッカー専用として新設されたカシマスタジアムでの偉業に(その後一世を風靡するアルシンドも2ゴール)、新たな時代の到来を感じさせた。

 あれから30年、Jリーグがこの一戦を新国立で開催。“30周年記念マッチ”という位置づけの一戦へ「特別な思いは?」と問われた鈴木は、しかし「正直そんなにないです。選手にとってはいつも通りの大切な試合。俺らにとっては目の前の1試合が大事だと分かっていること。それがたまたまデカい試合になると思っています。気持ちの変化は特別にありません」と語った。

 この30年間で最もタイトルを獲得してきたのが鹿島である。その中心選手として今戦っている鈴木は、エンブレムの重みについて口にした。

「このアントラーズのエンブレムは、たくさんの素晴らしい選手がつけてきて、Jリーグで最も多くのタイトルを取ってきました。みんながつけてきた本当に大事なエンブレムで、大事なチーム。常にこのユニフォームを着ると身が引き締まる思いがあります。どの試合においても、重みをすごく感じています」

 目の前の戦いに勝つ。試合であり、マッチアップであり、空中での競り合いであり……。その積み重ねが、J1リーグで戦い続け、タイトルを獲得する歴史を作ってきた。

 そして現在の名古屋の印象と攻略法について問われると、鈴木は次のように語った。

「固い守備からの堅守速攻で、前の3枚が非常に破壊力があります。そこで試合を仕留めてくるイメージが強いです。(攻略法は?)入れ代わり立ち代わりで相手が動きを読めない、そこを(岩政)大樹さんのやり方では大事にしているので、相手が捕まえられなくなったところで、早い時間帯に先制点を取りたいです。先制できれば相手が出てこなければいけなくなるので、(先制点が)大事になると思います」

 鹿島はリーグ5連勝を目指す。最近の良い流れについて鈴木は「一人に任せず、守備では帰陣の速さ、攻撃では追い越していく人も多い。そこが今フィットしていて、チームが流れに乗れている大きな要因だと思います」と、勝利のため――自身も今季リーグ7ゴール目を狙う。

Posted by 塚越始

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