【神戸2-0広島】大迫勇也の鬼ポストから武藤嘉紀が仕上げの一撃。ヴィッセル首位キープ

山口蛍のオーバーラップからオウンゴールを誘発。

[J1 13節] 神戸 2-0 広島／2023年５月13日14:03／ノエビアスタジアム神戸

　J1リーグ13節、ヴィッセル神戸がサンフレッチェ広島に2-0の勝利を収めて首位をキープした。

　首位と３位の上位対決、広島は負傷離脱した満田誠を欠くものの試合の主導権を握る。しかし個の能力で上回る神戸は球際で負けず、ゴール前やミドルゾーンに押し込まれても、力強く跳ね返す。ボールを奪えれば守から攻に切り替え、大迫勇也、武藤嘉紀、汰木康也の強力和製３トップにボールを預けて、たちまちチャンスを作り出す。

　すると後半開始早々の47分、左サイドから中央の大迫を経由して右サイドへ。武藤がクロスを放つと、山口蛍がオーバーラップ。荒木隼人がクリアしきれずオウンゴールとなり、アウェーチームが先制する。

　そしてアディショナルタイム、ハーフウェーラインを越えて自陣に入った大迫がスローインからポストプレー。ここで３人を引き寄せる“鬼ポスト”から、背後を突いた武藤へ展開。ヨッチこと武藤はカウンターから持ち込む。すると３対２～３の状況を作り出すと、そのまま持ち込んで強引にシュートを選択。日本代表GK大迫敬介の壁を突き破り、豪快な一撃を突き刺してみせた。

　神戸はリーグ２連勝でいずれも無失点、４試合負けなし。前川黛也は試合後のヒーローインタビューで、「（最近続いた試合終盤の失点を防げいているが？）チーム全体がその時間帯により強い意識を持つことで、失点ゼロに抑えらえていると思います。最大限の準備をすることで結果に結びついているので、継続してやっていきたいです」と力強く語った。

　神戸は９勝２分2敗で勝点29、２連勝で止まった広島は７勝２分３敗の勝点23。次節５月20日、神戸は柏、広島は名古屋と、いずれもアウェーで対戦する。