【浦和】荻原拓也「ピッチに立っている意味があまりなかった」と厳しい自己評価。一方、守備面ではキーマン紺野和也に仕事をさせず
浦和の荻原拓也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
左サイドを打開したシーン、息が合わなかったこと以上に感じた課題とは――。
[J1 14節] 福岡 0–0 浦和/2023年5月20日13:00/ベスト電器スタジアム
J1リーグ14節、浦和レッズはアビスパ福岡とスコアレスで引き分けて、アウェーの地で勝点1を獲得した。リーグ戦の連勝はならず。24日にはルヴァンカップのグループステージ、川崎フロンターレとホームで対戦する。
荻原拓也はAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)決勝明け、J1リーグ3試合連続で左サイドバックとして先発出場し、この日は81分までプレーした。
「今日は自分がピッチに立っている意味があまりなかった。それぐらい自分に厳しめの評価をしています」
23歳のレフティは試合後、そのように唇を噛み締めた。
「こうしたチームに対して自分が打開することが、チームにとっての重要なタスク。だからこそ、この結果に直結したと思います」
勝点2を失った――と言い、その責任を痛感していた。
前半には左サイドを完全に打開したシーンがあった。ただ最後のマイナスのライナー性のクロスは、大久保智明、伊藤敦樹と息が合わなかった。
「深く入っていきゲートができたので、1点ものでした。そこはすり合わせていきたいです。何より、あのようなシーンをもっと作り出さないといけない。それができないと、自分じゃなくていい。それぐらい存在感を出せなかったと思います」
京都サンガF.C.から今季復帰した23歳の荻原は、そのように攻撃の再現性についても課題を挙げていた。
一方、守備面では対峙した紺野和也にほとんど仕事をさせなかった。
「相手のストロングポイントでした。駆け引きするなか、勝負してくる機会はありませんでした。相手も自分のスピードを警戒し、自分の間合いで抜かせないようにできました。ただ、そこは最低限のことでもあります」
関連記事>>【浦和レッズ】ACL2022優勝記念特集「熱狂のアジア制覇」、サカノワがキンドルWEB版で発売
また、西川周作がビッグセーブを見せた場面。荻原が全力で戻ってボールにアタックに向かいコースを消した。
ただ、チームを勝たせられなかったと、一切満足していない。勝利に直接つながる貢献。スコアレスドローという“攻め切れなかった”結果を、荻原は受け止めていた。