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【横浜FM】日本代表DF冨安健洋も参照、上島拓巳が右SBで福岡に無失点勝利「スタメンを狙う」

横浜FMの上島拓巳。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI

「今日は自分の良さを出せました」と、納得の手応え。

[J1 15節] 横浜FM 2-0 福岡/2023年5月28日14:03/日産スタジアム

 横浜F・マリノスのDF上島拓巳がJ1リーグ15節のアビスパ福岡戦、右サイドバックとして先発フル出場し、2-0の無失点勝利に貢献した。

 上島にとってはリーグ戦では3月12日の北海道コンサドーレ札幌戦(●0-2)以来、再び右SBでスタメンのチャンスを得た。ルヴァンカップの4試合はセンターバックを務め、スーパーカップを含めると公式戦三度目のサイドバック起用に。今回は3トップのウイングに入ったヤン・マテウスをサポートしながら、ルキアンと小田逸稀のアタックを封じることに成功。サイドの主導権を握ることで、チームの再現性のある攻撃につなげた。

 今季柏レイソルから加入した26歳のディフェンダーは試合後、「今日は自分の良さを出せました」と、納得の手応えを得ていた。

「守備の強度、ビルドアップの安定感、自分にできる最大限をできたと思います。(先制点の起点に)ルキアン選手が高い位置でフラフラと守備に来るその裏を狙っていました。(アンデルソン)ロペスに入ったあとのサポートも狙い通りの形でした」

 2020年には福岡でプレーしていて、「自分自身の成長を見せたいという気持ちはすごくありました。お世話になった方たち、サポーターもたくさん来てくれて、そういった形(横浜FMの勝利)で恩返しできたと思います」と、やはり燃えた。

「対人や空中戦は当時から強みでしたが、ビルドアップのところはマリノスに来て伸びたところだと思います。今日もそういったところで、チームに貢献できたと思います。そこは成長できていると感じています」

 ハイレベルなチーム内の競争のなか、レギュラー獲りへ一つ確かに前進した。

「これまではオプションの一つとして緊急時にサイドバックをやってきましたが、今日の試合前はスタメンを狙いに行くと自分自身に言い聞かせていました。小池龍太選手が長期離脱のなか、スタメン争いに絡むことがチームの底上げにもつながり、狙っていくべきだと思って臨んだ結果、内容も結果も残せて、すごく良かったです」

 自身の強みを生かして、勝利に貢献できた。それが上島にとっても、大きな自信につながった。

「センターバックが自分の本職だと思っています。そこでスタメンを勝ち取るのが前提にあり、サイドバックでも高いレベルのプレーができていれば、どちらでも必要とされます。岩田(智輝)選手はどこでででも出ていました。そういった存在になりたいので、サイドバックでも松原(健)選手を脅かすような存在になれたらいいなと思います」

 ひと時代前であればセルヒオ・ラモス、現在では日本代表の冨安健洋のように、アジリティのある年代のうちにサイドバックを担いつつセンターバックとしても重宝されていったタレントは数多い。上島が言うように、今後のAFCアジアチャンピオンズリーグ(ACL)などとの連戦を見据えれば、チームとしての幅も広がる。

「冨安選手は本当にセンターバックとサイドバックの両方ができて、特にビルドアップが上手いので、そういったところは参考にしています」

「頭の中も整理されて、高い位置、中で受けるという引き出しもできてきています。1点目などチームに貢献できたと思います」

 宮市亮の復帰も朗報だ。首位ヴィッセル神戸をしっかり3ポイント差で追走しながら、昨季王者の横浜F・マリノスがチーム力をも段々と強めている。

Posted by 塚越始

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