【東京五輪】本田もその座を狙う。ズバリ森保監督はオーバーエイジを活用するのか?
日本代表の森保一監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
「選択肢に入っている。金メダル獲得へ、最強チームを送り出す」。
日本サッカー協会( JFA )は11月5日、11月17日にエディオンスタジアム広島で行われるキリンチャレンジカップ(親善試合)U-22コロンビア代表戦に臨むU-22日本代表のメンバー22人を発表した。その記者会見の席で、日本代表(A代表)と兼任する森保一監督は、東京オリンピックまでの残り9か月、チーム作りについて次のように語った。
「この先、(チーム作りについて)どういう事態になるかは分かりません。IMD(FIFAが定める国際Aマッチの活動期間)の代表活動ができるなか、融合は常に考えながらやってきました。基本的には、より全体的にレベルアップすることを考えて努めてきました。その時の状況によってきますが、まず今回融合できるタイミングだと考えて、ケガ人を除いてベストなメンバーで活動させてもらうことになりました」
オリンピックに臨むのは原則23歳以下(U-23)の選手たちになる。ただ、そのように、A代表を軸にしながら、東京オリンピックに向けても並行して「強化」を務めてきた。
そこで今回は欧州組でもある、10月シリーズのA代表に招集された久保建英(マジョルカ)、堂安律(PSV)、板倉滉(フローニンゲン)(※冨安健洋は負傷リハビリ中)を、U-22日本代表に専念させることにした。
五輪世代の欧州組が急激に増えたこともあり、一堂に会して活動する練習時間や機会は今後も限られる。それだけに今後も、FIFAの規定でクラブの”派遣義務”が生じるA代表期間に、いかに五輪世代を招集するかがポイントにもなってきそうだ。
そして、そろそろ話題になってくるのが、五輪本大会、23歳以上の選手を3枠(全体18人のうち)活用できる「オーバーエイジ」の選手を採用するのかどうか。
森保監督は現時点で、オーバーエイジ招集について「選択肢としては考えている」と明かした。
「(オーバーエイジを活用するかは)まだ決めていません。ですがオーバーエイジを含めて、東京オリンピックでは金メダルを獲るための最強メンバーを招集したいと思っています。
選択肢には入っています。しかし選ぶかどうかは、本当に、最強のメンバーだと思うところに、オーバーエイジの選手がいることもあり得れば、そうでないこともあり得る。
現段階ではそのように考えています」
指揮官はそのように語った。
逆にいうと、基本的には活用する――ということになる。いずれにせよ欧州組を招集する場合、五輪期間はレギュラーシーズンと重なるため、クラブとの関係性を悪化させないためにもネゴシエーションが必要になる。そろそろ年明けにも、そういった準備も必要な時期になってくるか。
キリンチャレンジカップのU-22日本代表対U-22コロンビア代表戦は11月17日、エディオンスタジアム広島にて行われる。12:50キックオフ予定。
U-22日本代表のメンバーは次の通り。
GK
大迫敬介(広島)
谷 晃生(G大阪)
DF
板倉 滉(フローニンゲン)
渡辺 剛(FC東京)
岩田智輝(大分)
町田浩樹(鹿島)
立田悠悟(清水)
原 輝綺(鳥栖)
MF
中山雄太(ズヴォレ)
三好康児(アントワープ)
田中駿汰(大阪体育大)
遠藤渓太(横浜FM)
堂安 律(PSV)
食野亮太郎(ハーツ)
菅 大輝(札幌)
田中 碧(川崎)
橋岡大樹(浦和)
菅原由勢(AZ)
久保建英(マジョルカ)
FW
小川航基(水戸)
前田大然(マリティモ)
上田綺世(鹿島)
Topics: U22 Japan national team(TOKYO-Olympic)