【鹿島】鈴木優磨が浦和CBショルツ&マリウスを語る「久々のすげえ集中力でした。でも楽しかった」
鈴木優磨。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「失点の少ない理由がよく分かる内容でした」
[J1 16節] 浦和 – 鹿島/2023年6月4日17:00/埼玉スタジアム
J1リーグ16節、浦和レッズ-鹿島アントラーズ戦はスコアレスで引き分けた。鹿島はリーグ5連勝のあと3連続で引き分け。ゲームキャプテンを務めた鈴木優磨は試合後「悪くない反面、勝ち切れていない。両方あります」と、勝点1に決して満足していなかった。
鈴木と垣田裕暉の2トップは動き直しを何度も繰り返しながら、ゴールを奪おうと試みた。しかし、なかなかボールを引き出せなかった。
鈴木は試合後、アレクサンダー・ショルツとマリウス・ホイブラーテンのセンターバックコンビについて、その高い集中力をたたえた。
「センターバックの二人、すげえ集中力でした。久しぶりにあんなに集中しているセンターバックとやったなと感じています。
彼らはまずクロスから絶対にやられないように対応していました。僕がクロスを得意としているのも考えていたのでしょう。それにどのポジションを取っても、常にボールとは関係なく、ずっと見られている、体ごと抑えに来ている感覚でした。同時に、やっていて楽しいなとも思いました。日本人にはない感覚で、そういった部分は楽しかったです。なんとか結果につなげたかったです」
どのように攻略するか。その駆け引きを、ある意味楽しめたという。しかし鹿島の40番は、「いろいろやったんですけれど、無理でした」と、ゴールできなかった”結果=現実”を受け止めていた。
「(ベルギーリーグでは大柄なDF陣と対峙して結果を残していたが?)強いけど集中力が切れることがありました。とんでもない強さを持っている選手は自分の能力を過信して集中が切れることもあります。今日の二人はすごい集中力が高く、しっかり最後まで警戒されていました。失点の少ない理由がよく分かる内容でした」
浦和とのカシマでの対戦は10月28日に組まれる。鈴木はそこでのリベンジを誓っていた。
「(3連続ドローについて。チャンスはあったが?)もうちょっとなんですけれどね、チームとしても。おとりにして俺の前でボールを触れるようになれば、そこで自分もフリーになれるとも感じました。(岩政)大樹さんからも『もっと自分たちのアイデアを信じてやっていい』と言われました。強味はクロスだけではないので、そこを出していきたいです」
鈴木はこのノーゴールの結果を受け止めて、ストライカーとして、より高みを目指そうとしていた。