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マイアミは「メッシパニック」。入場料1000倍、警備不安…動員数わずか1.8万人

リオネル・メッシ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

選手も戦々恐々…。スーパースターに待ち受けるのは王道ではない。

 フランス1部パリ・サンジェルマンとの契約満了に伴いフリートランスファーとなったアルゼンチン代表FWリオネル・メッシ(Lionel Messi)が、アメリカとカナダで展開されるメジャーリーグサッカー(MLS)のインテル・マイアミに加入することが決定的となった。

『ビルド・スポーツ』は6月9日、『ESPN』でのオランダ人GKニック・マルスマンのインタビューを引用。32歳の守護神は「このクラブはまだメッシを迎え入れる体制を整えられていない。私たちは警備なしでスタジアム入りしている。その準備はできていない」と吐露した。

 また、マイアミのホームスタジアムである「DRV PNKスタジアム」の観客動員数はわずか1万8000人。10億円が投じられる「マイアミ・フリーダム・パーク」の完成は、2025年になるということだ。

 そのためチケット争奪戦は間違いなし。すでにメッシのデビュー戦と予想される7月21日のメキシコ・リーガX(1部)クルス・アスルとの一戦では、29ドルだったチケットが329ドルまで値上がりしているそうだ。

 しかもインテル・マイアミは現在イースタンカンファレンスで、15チーム中最下位と低迷している。そのように決してレベルが高いとは言えない低迷するチームを助けるというキャリア初の仕事が、スーパースターに求められるのだ。

 また、35歳のレフティには、アディダス社とアップル社からのスポンサー料も支払われるという。

 2018年、デビッド・ベッカムを中心に誕生したクラブが、まさに大勝負に出たと言える。ただしメッシに待ち受けているのは、これまでのような王道ではないようだ。

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