【鹿島】湘南戦へ岩政大樹監督「アグレッシブな非常に怖い相手」と『矛』警戒。対する『盾』10戦中8完封に「ベースはできてきた」。さらなる上積みで4試合ぶりの勝利を目指す
岩政大樹監督。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
ホームの“圧倒的”な空気のなか、勝利を収めて後半戦へ――。
[J1 17節] 鹿島 – 湘南/2023年6月11日18:00/カシマサッカースタジアム
J1リーグ17節、鹿島アントラーズの岩政大樹監督が6月10日、オンラインの取材に応じて、翌日のホームでの湘南ベルマーレ戦に向けて抱負を語った。
鹿島はリーグ戦では5連勝のあと3連続ドロー、7勝4分5敗(22得点・16失点)で8位。前節の浦和レッズ戦はリーグ3試合ぶりの無失点に終えており、ここで勝利すれば、再び上昇気流に乗れる。
対する湘南は2勝6分7敗(23得点・27失点)で16位と低迷している。
「(湘南戦へ)得点数が非常に多いチーム。攻守ともにアグレッシブに戦ってくるので、非常に怖い相手だと思っています。対策も当然立てますが、自分たちがやってきたこと、積み上げてきたことを出しながら、何を微調整する必要があるかを確認してきました。自分たちのベースは、(最近の公式戦)10試合で8完封という数字でもかなり出てきています。そこをベースに攻撃の上積みのところで、さらに進めていきたいです」
新たな試みをするなかメンバーの入れ替えなどを経て、そこに指揮官の整理してきた「守備→攻撃」の流れや決まりごとが浸透し、ここ最近の強度とコンビネーションの噛み合ったサッカーで好調につなげた。周囲からは、勝ちに徹するサッカーになった、という“割り切り”のような声が聞こえてくるそうだが、岩政監督は次のように否定した。
「割り切って勝ちに徹したサッカーを始めたとおっしゃる方もいます。実際に見られている方には分かると思いますが、僕たちは最初から『飛ばす、動かす』ということをやってきました。相手がどのようにくれば、どのようなメリットがあるのか、そこで使い分けています。その配分は相手や状況によって変わります。その継続のなかでやっています」
相手のプレッシングの位置、強度、人数などかけ方、時間帯などによる変化にも応じて、前から向かうことも、少し引いて様子を見ることも、状況に応じてできつつある。そういった面で、湘南戦はどこでプレスの応酬を展開し、そのバトルに一つひとつに勝っていくかが勝利へのポイントになる。
「(天皇杯Honda FC戦[〇3-0]からのカシマスタジアムでの3連戦)ここを3つ勝ち抜くのは大切なこと。ホームの皆さんの力を借りながら、サポーターの皆さんの空気感もだいぶ良くなり、相手を圧倒し、相手の嫌がる空気が漂ってきています。言い方は悪いかもしれませんが、上手く活用しながら、リーグ戦もここで勝ち、後半戦につなげたいです」
鹿島対湘南の一戦は6月11日18時から、カシマスタジアムで行われる。