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【浦和L】W杯初選出、猶本光が号泣の記者会見「このままじゃ終われなかった」。落選続き…たくさんの応援に支えられ大舞台へ

なでしこジャパンの猶本光。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

WEリーグ制覇を果たしてのメンバー入り。「あきらめなければ、いつか何かを残せるかもしれない。そう思い、挑戦してきました」。

 オーストラリア&ニュージーランド共催の女子ワールドカップ(W杯)に臨むサッカー日本女子代表(なでしこジャパン)に選ばれた三菱重工浦和レッズレディースの4選手が6月13日、記者会見に応じた。29歳にしてオリンピックとワールドカップの女子2大大会に初めて選出された猶本光は涙を浮かべて、「応援してくれている人たちのためにも、このままでは終われないと思ってきました。あきらなければ何かを残せるかもしれないと。そう思って、挑戦してきました」と語り、W杯本番での活躍を誓った。

 アンクラス福岡時代から年代別の代表メンバーに選ばれてきた。そして浦和L、フライブルクとプレーするなか、なでしこジャパンにもコンスタントに呼ばれるようになる。しかし強力なタレントがいるなか、なかなかポジションを掴み切れず。ただ、猶本は「2011年のワールドカップ優勝を見て、自分もあの輝いている、格好いい先輩たちみたいになりたい! という夢を持ち続けてきました」と、あくまでもトップ・オブ・トップに立とうと挑んできた。

 今回は浦和の中心選手となってWEリーグ制覇を達成。文句なしでの選出となった。

 なでしこジャパンでは、セットプレーのキッカーとしてもキーパーソンになる。

「たくさんの人が応援してくれているので……このままじゃ終われないと思ってきました」

「2019年のワールドカップに入ろうと応援してくれて、ダメだったか……。よし次、東京オリンピックに向けて頑張って! と応援してくれて。またダメだったかと……。それでも応援してくれている人たちが、大きな力を与えてくれました。あきらめなければ、いつか何かを残せるかもしれない。そういう姿を見てくれている人たちがいます。これからサッカーを始める方にも、夢を持っている人たちにも少しでも影響を与えられればと。そう思って、挑戦しています」

「泣かせないでくださいよ!」と猶本は涙を浮かべつつ笑い飛ばそうとした。

 世界に挑むうえでのビジョンも描いている。より重要な試合になればなるほど、日本のチャンスは限られる。だからこそセットプレーがモノを言う。そこで試合を決定づけるヒロインになる――。次に猶本が歓喜の涙を浮かべるのは、世界一の頂点に立つ時だ。