【松本×浦和】オリヴェイラ監督が語った反町監督との友情
浦和のオズワルド・オリヴェイラ監督(左)と松本の反町康治監督(右)。(C)SAKANOWA
「努力家で戦う指揮官。ずっと尊敬してきた」
[J1 3節] 松本 0-1 浦和/2019年3月9日/サンプロアルウィン
アウェーの松本山雅FC戦で今季リーグ戦初勝利を収めた浦和レッズのオズワルド・オリヴェイラ監督が、試合後のフラッシュインタビューで、次のように試合を振り返った。
「難しい試合になるとは思っていましたが、そこに風が加わり、両チームにとって、より厳しい試合になりました。お客さんが期待してくれていたようなボールをつなぐ綺麗なサッカーはできず、そのなかで戦う部分を見せられました。今日は『闘う』ところがメインになりました」
超満員のサンプロアルウィンで、松本との激しいハードワークと球際の争いが続いた。そのなかで興梠慎三のPKによる1点を守り切っての勝利。このアウェーで得た勝点3の価値を、指揮官は強調していた。
「松本も形を作ることはできませんでした。彼らも風のせいで、いわゆる良いサッカーはできませんでした。しかし優勝するチームは、こういう試合を勝っていかなければいけません。雨や風の影響を受けて思うようにいかない時、ボールに顔ごと飛び込んでいくぐらいの闘いの部分が大切です。ただ、松本はいいシーズンになるだろうと感じました。非常にいいサッカーをしていました」
また、試合後は談笑をかわした松本の反町康治監督との”友情”についても明かした。
「彼は古い友人で、長年にわたってそのような関係を築いてきました。彼は非常に努力家で、戦う指揮官であり、昔から尊敬してきました。そんな対戦を繰り返してきた友情がありますので、彼とはフェアな友人同士の戦いができました。選手たちがピッチで表現してくれました」
そのように松本との好ゲームを制したことで、オズワルド・オリヴェイラ監督は一つ自信を掴んでいた。来週はACLの北京国安戦、Jリーグ4節セレッソ大阪戦とアウェーゲームが続く。
一方、反町監督は「悔しい敗戦になりましたが、現時点で私たちが持っている力を全て出し切れたかなと思っています。守備の狙いは非常に良かったと思います。攻撃のクオリティはまだまですけれど、もう、そこらへんは改善していきたいです」と、浦和のアタックをPK以外は防いだことで、守備面に手応えを得ていた。
ここから松本は再びアウェーでの戦いが続く。指揮官は次のようにファンへ呼びかけた。
「今日はいい雰囲気の中でできて感謝しています。自分たちの力を出し切らないといけないと改めて認識しましたし、前を向いてやっていきたいと思います」
負けたものの復帰したJ1の舞台で、4年前とは少し違う――というところを見せられた。しかし勝てなかった。その悔しさを噛み締めていた。さらにパワーアップして、再びサンプロアルウィンに戻ってくる覚悟だ。
文:サカノワ編集グループ