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酒井宏樹、ショルツの浦和デビューは?リカルド監督「相手チームにヒントを…」14日鳥栖、18日京都と対戦へ

東京五輪のGLフランス戦でゴールを決めた日本代表の酒井宏樹。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

札幌との敗戦を経て、先発メンバーは入れ替わりそうだが。

[J1 24節] 浦和 – 鳥栖/2022年8月14日19:00/浦和駒場スタジアム

 浦和レッズのリカルド・ロドリゲス監督が8月13日、翌日のサガン鳥栖戦に向けて、オンラインによる記者会見に臨み、試合への抱負とともに新加入選手のこれまでの“融合”など質問に答えた。

 スコアは1-2だが完敗に終わった北海道コンサドーレ札幌戦から移動を伴う中4日で、今度は3位と好調なサガン鳥栖とホームで対戦する。

「時間がないため負荷はあまりかけられませんでしたが、新加入の選手が複数いるので、チームのやり方をハッキリさせながらイメージを持ってもらうことに時間を費やしてきました。多くの選手が加わったことで、また新たな浦和レッズができあがっていくと思います。全員が理解しないとできないサッカーに取り組んでいます。すぐパーフェクトなプレーはできないかもしれませんが、しっかり勝点を積み上げていきたいと思います」

 まず一区切りとなる9月10日まで、リーグ、ルヴァンカップ、天皇杯と3つ全ての大会で生き残っていること。それを目標に、ここからの連戦に臨む。

 14日にリーグのホームでのサガン鳥栖戦、18日に天皇杯の京都サンガF.C.戦、21日にリーグのアウェー徳島ヴォルティス戦と連戦が続く。

 リカルド・ロドリゲス監督は次のように全勝で乗り切るプランと話す。

「それぞれ違った特長があります。前回の札幌とまた異なり、鳥栖、京都、徳島……それぞれのチームへの対策を進めながら、全体的なイメージを持ってもらうことを進めています。選手の理解力、賢さ、質の高さを信じ、ここから上手く行くはずです。時間があまりないなか、練習内容やビデオをセレクトし、勝利につなげていきたいです」

 そして「鳥栖はハングリー精神があり高い強度で攻撃も守備も機能するチーム。そのようなスタイルに対しセットプレーの対策を練らないといけません」と警戒する。

 鳥栖戦はACL(アジアチャンピオンズリーグ)出場権を得るためにも重要な一戦だ。3位の鳥栖とは勝点6差。勝てば3ポイントに接近し、負ければ9ポイント差に開いてしまう。それだけに指揮官は「とても大きい勝利になる。しっかり順位を上げていきたい」と、勝利への意欲を示す。

 そして、もう一つ注目がある。すでに合流している東京オリンピック日本代表にオーバーエイジとして参戦した日本代表DF酒井宏樹、昨季デンマークリーグMVPのDFアレクサンダー・ショルツの浦和デビューはあるのか――。

「相手チームにヒントを与えたくないので、それについてはあまり言えません。個々のパフォーマンスを評価し、どのように融合させて、チームプレーにつなげるのかを考えています。この2試合(鳥栖・京都戦)から絡むかは、現時点では言及したくありません」

 リカルド監督はそのように慎重に言葉を選ぶように語った。

 札幌戦の内容から考えると、メンバー変更に着手してくる可能性は高い。どのようなメンバーで、駒場での鳥栖戦を迎えるのか。楽しみにしたい。

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[文:塚越始]