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【神戸】イニエスタ最後のスピーチ全文「サヨナラの言葉は好きではありません。また会いましょう」。07.01.2023 VISSEL KOBE 1-1 HOKKAIDO CONSADOLE SAPPORO @ノエビアスタジアム神戸

アンドレス・イニエスタ。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

「ヴィッセル神戸に来た5年前、この旅がどれだけ美しく感動的なものになるのか、まったく想像などできませんでした」

[J1 19節] 神戸1-1札幌/2023年7月1日19:03/ノエビアスタジアム神戸

 J1リーグヴィッセル神戸の元スペイン代表MFアンドレス・イニエスタが7月1日、ホームでの北海道コンサドーレ札幌戦で神戸でのラストマッチを迎えた。先発出場したイニエスタは57分までプレー。試合はスパチョークに先制点を決められたものの、85分のマテウス・トゥーレルのゴールで追い付いた。

 イニエスタは試合後のセレモニーでスピーチに立ち、「こんばんは、皆さん」と日本語で切り出して、次のようにスペイン語で語った。

ヴィッセル神戸に来た5年前、この旅がどれだけ美しく感動的なものになるのか、まったく想像などできませんでした」

「到着した1日目から示してくれた皆さんの愛情とリスペクトを、大切な思い出として持ち帰っていきます。その温かい気持ちが自分たちにとっては本当に大きかったです。個人、家族を代表して、皆さんに感謝しています」

「家を遠く離れても、我が家にいるように感じることは普通できません。でも私たちはここでそれを感じることができました。それも皆さんのお陰です」

「皆さんは私の人生の一部です。2018年にここに来た時、クラブをより大きくすると約束し、それを果たせたと感じています。自分はピッチ内外で、常に最大限の力を発揮しようと努めてきました。このクラブ、チームに誇りを感じています。皆さんも自分の誇りとして感じ取ってもらえたらと願っています」

「最後の数か月は、苦しい時期でした。キャリアを終えるにあたり、ピッチでプレーしながら引退したいという気持ちがあり、それに従い次の一歩を進もうと思っています」

「ここにきた時よりも、選手としても、人としても、ずっと成長できたと実感しています。チームメイト、元チームメイト、スタッフの皆さん、ここにいる素晴らしいファンの皆さん、Jリーグのファンの皆さん、全ての人々に感謝しています」

「そして最後に。ファンの皆さん、これまでのようにチームを支えてください。後半戦、皆さんのサポートが必要です。ここまで素晴らしいシーズンを過ごしていますが、より力強く支えてください。自分も離れたところから力を送りたいと思います」

「皆さんにお別れを言う日が来ましたが、私はサヨナラという言葉は好きではありません。また会いましょう、その言葉で締めくくります。また日本に戻ってきますし、ここは私たちにとって我が家でもあります」

 そしてイニエスタは最後、「ありがとうございました、皆さん」と日本語で感謝を伝えた。

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