【日本代表】W杯ベスト8以上へ、トルシエの提言「中核メンバーがワンランク上のレギュラーに」。2002年日韓大会の監督が感じる、まだまだ進化できる部分とは?
2002年日韓W杯での、日本代表のトルシエ監督(左)とダバディ氏。 (Photo by Gunnar Berning/Bongarts/Getty Images)
『ABEMA』でイングランドvsフランス戦、ダバディ氏とともにゲスト出演。
[カタールW杯 ラウンド16] 日本代表 1(0延長0、1PK3)1 クロアチア代表 /2022年12月5日18:00(日本時間6日0:00)/アル・ジャヌーブ・スタジアム
カタール・ワールドカップ(W杯)ラウンド16、サッカー日本代表(SAMURAI BLUE)はPK戦の末にクロアチア代表に敗れ、四度目のチャレンジとなったトーナメント1回戦の壁をまたも突破できなかった。
ホスト国開催で初のベスト16進出を果たした2002年日韓大会の日本代表で指揮を執ったフランス人フィリップ・トルシエ氏が12月11日、今大会の全64試合をインターネットで無料配信している『ABEMA』の準々決勝イングランド対フランス代表戦でゲスト出演。今大会の日本代表での戦いぶりとベスト8以上を狙うための提言をした。日本代表時代と同じくフローラン・ダバディ氏が通訳を務めた。
「モロッコ代表のように、日本代表もベスト4進出となれば、偉業を成し遂げなければいけません。中核のメンバーが、もう一つ上のランクである、UEFAチャンピオンズリーグ(CL)のレギュラーポジションを奪い取らないといけないでしょう」
そのようにヨーロッパのトップリーグで実績を残す選手も出てきたが、全体的に、さらなるランクアップを期待した。さらには重圧がかかるなかで、ビッグプレーが生まれることも求めていた。
「PKやセットプレーのワンチャンスを生かせれば、ビッグチームの証にもなります。もちろんドイツ、スペインに勝てたことは糧になり、クロアチアとも120分間互角に戦えました。大いに自信をもって、4年間ステップアップできるはずです」
そのうえで、大会中に体力やパフォーマンスが落ちる時期は必ずあり、そこで選手のマインドを前向き、上向きにするための対処法が、まだ日本は足りていないのではないかとも指摘した。
「そしてメンタルトレーニングです。プレッシャーがかかるなかで勝ち上がると、そこ(ラウンド16以上)で選手のパフォーマンスが落ちるのは必然とも言えますが、日本はそこの対応をまだまだ進化させられると思います」
そのように67歳になったトルシエ氏は、日本がさらに突き抜けることを楽しみにしていた。
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