【広島1-1鹿島】関川郁万が渾身ヘッド弾、エゼキエウ鮮やかカウンター。岩政監督「下がった形での守備が増えてしまった」
鹿島の関川郁万。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
暫定で指揮を執った迫井ヘッドコーチ「オールサンフレッチェで戦う」
[J1 20節] 広島1–1鹿島/2023年7月8日18:30/エディオンスタジアム広島
J1リーグ20節、サンフレッチェ広島と鹿島アントラーズの一戦は、樋口雄太のFKからの関川郁万のヘディング弾、そして鮮やかなカウンターからのエゼキエウのゴールで、1-1の引き分けに終わった。
ホームチームは体調不良や負傷により、ミヒャエル・スキッベ監督をはじめDFの全主力を欠いたなか、迫井深也ヘッドコーチが暫定で指揮を執り、1ポイントを掴み取った。
迫井コーチは試合後のDAZNのフラッシュインタビューで、「(最終ラインがスクランブル態勢だったが?)普段の練習から出し切ってくれている、そのパフォーマンスを見せてくれました。素晴らしかったと思います。(今後へ)オールサンフレッチェで戦っていきたいと思います」と語った。
一方、鹿島の岩政大樹監督は次のように語っている。
「勝ちたかったですが、2点目を取れなかったので、致し方ないと思います。(立ち上がりは)良かったと思いますし、1-0になったあとも少しの時間は良かったです。ただ、そのあと少しもったいない時間を過ごしたかなと思います」
「(この結果について)自分たちがボールを持った攻めの時、少し攻め急いでしまったり、カウンターのケアで相手との距離を置いてしまったり、そこへ相手に入られてしまい、下がった形での守備が増えてしまったところがあります」
12日には前回の天皇杯で敗れているヴァンフォーレ甲府との一戦がカシマで組まれている。指揮官は「すぐリカバリーして、いい準備をして勝ちたいと思います」と抱負を語った。
緊急事態のなか、広島としては最低限の結果を収められたと言える。ただ上位の横浜F・マリノスと名古屋グランパスが引き分けたため、勝点差を縮めるチャンスでもあったなか、上位進出を狙う両チームにとっては厳しい痛み分けとなってしまった。