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ハリー・ケインのバイエルン移籍へ最後の「障壁」とは?元横浜FM指揮官アンジェのもと、トッテナム残留も!?

(C)SAKANOWA

まだ32億円の開きか――。

 ドイツ・ブンデスリーガ1部バイエルン・ミュンヘンがこの夏の移籍ウインドーで、イングランド・プレミアリーグのトッテナム・ホットスパーFCに所属するイングランド代表FWハリー・ケイン(Harry Kane)の獲得を目指しているが、なかなか”決定的”とまでは至らずにいる。

 30歳のケインが、欲しているのがタイトルだ。プレミアリーグで三度の得点王、2018年にはワールドカップ得点王を獲得。しかし、クラブでのタイトル獲得はゼロである。

 一方、リーグ11連覇を辛うじて果たしたバイエルンだが、2023-24シーズンのブンデスリーガ制覇はもちろん、改めてUEFA欧州チャンピオンズリーグ(CL)優勝を狙う――。その大目標を達成するため、クラブ全体の士気を高めるうえでのアイコンとして、ケインを欲している。

 その両者の思惑が合致し、ケインもバイエルン移籍に前向きだと言われてきた。

 ただし下部組織の11歳から所属し、クラブ歴代最多ゴールを決めるなど伝説の存在であるケインの放出を、スパーズはなんとしてでも阻止したい考えだ。

『ビルド』によると、ヤン・クリスチャン・ドレーゼンCEOが7月31日にイギリスにわたって交渉。バイエルンは「8500万ユーロ(約113億円)+1000万ユーロ(約16億円)」というオファーを提示したそうだ。

 ただし『デイリー・メール』などイギリスメディアは、まだ2000万ユーロ(約32億円)の開きがあると見ているという。

 とはいえ、ケインはあと1年でスパーズとの契約満了を迎える。もしもそうなれば、フリートランスファーとなって、こうした移籍金がかからなくなる。

 また、トッテナムが警戒しているのが、フリーになった場合、プレミアリーグの別クラブに移籍してしまう可能性があること。それだけは避けたいため、このオファーと慎重に向き合っている。

 もちろん、元横浜F・マリノス指揮官であるアンジェ・ポステコグルー監督のもと、ケインが悲願のタイトル獲得を目指すという選択もある。いろいろな駆け引きが起きている。スパーズはこの夏の間に、ケインに来期以降の契約更新も希望していると言うが……。

 あとはクラブ間の金銭面の条件で、妥協しあえるか。その最終関門に来ているようだ。

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