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【日本代表への推薦状】三笘薫の最大値を引き出す。浦和DF明本考浩の左SB抜擢を!

浦和の明本考浩。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

Jリーグ組から続くサイドバックのテスト、今回は!?

 日本サッカー協会は8月24日、31日に9月の欧州シリーズ(9日ドイツ代表戦/ヴォルフスブルク、12日トルコ代表戦/ゲンク)に臨むサッカー日本代表のメンバーを発表する。

 ヨーロッパの強豪との貴重な2連戦で、基本的にはヨーロッパ組を中心に「現時点でのフルメンバーが2試合に臨む」ことになる。これまでなかなか招集できずにいた欧州でプレーする“第2グループ”もこの機会に呼ばれるだろう。

 そうしたなかで注目したいのが「左サイドバック」だ。森保一監督の第二次政権に突入し、3月シリーズではFC東京のバングーナガンデ佳史扶、6月シリーズでは名古屋グランパスの森下龍矢と、いずれもJリーグ組からニューフェイスが抜擢され、先発で起用されてきた。

 長友佑都が事実上、日本代表の第一線から退き、現在は伊藤洋輝がファーストチョイスになりつつある。ただ基本的には、2026年を見据えて、いろいろ試している、と言える段階だ。

 そこで今回(あるいは10月シリーズを含め)、抜擢してほしいと期待したいのが浦和レッズの明本考浩だ。AFCアジア・チャンピオンズリーグ2022優勝に貢献したフィジカルを生かしたパワーとハードワークを武器としたユーティリティ性の高いレフティだ。浦和ではマチェイ・スコルジャ監督のもと、左SBを主戦場に、左MFや右SB、さらに前線にも対応してきた。

 名波浩氏と前田遼一氏がコーチに就任した森保第2次政権では、バングーナガンデと森下のプレーに見られるように、サイドバックに、インナーラップなど積極的に敵陣に食い込んでいく積極的な役割が求められてきた。

 ただし、その副作用が早くも散見。左MFに入るのは三笘薫である。結局、SBがインナーラップを仕掛けると、いまや世界を代表するブライトンのウインガーの狙うスペースを消してしまう課題も生じていた。三笘が突破を自重し(空けたスペースへサイドバックが飛び出し)、自陣で控えるという状況も多くあった。

 ワールドカップ(W杯)アジア予選のレベルであれば、そのように押し込むのも一つの策になりそうだ。しかし日本代表の最大値を引き出す――という点では、わざわざ三笘を“仕掛けにくくさせてしまう”というシチュエーションは疑問でもある。

 三笘の武器をより活用するであれば、彼の後方で「壁」となってフォローし、パスを供給できるタイプが一つ挙げられる。また、ブライトンでは、エクアドル代表DFペルビス・エストゥピニャンが左SBを担い、後方からサポートしてまさに供給役になりつつ、自らもバイタルエリアでの打開を試みている。

 デュエルを好む武闘派であり、トランジションから起点になるテクニックも併せ持つ明本は、一つ選択肢になり得るのではないだろうか。11月からは早くも2026年のワールドカップに向けた予選がスタートする。そうした先までのチーム作りを見据えると、いろいろなタイプをトレーニングから試すため、今回招集してみても面白いのではないか。

 また、新体制でのチームとしての色々な取り組みは大切に違いない。ただ「形ありき」(インナーラップをする、という約束優先)になってはいないかも検証が必要だ。

 三笘という日本の武器を最大限に生かしていく。しかも同ポジションの中村敬斗らも進化を遂げてきている。そういった視点からの人選にも期待したい。

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