【鹿島】「もっと新しい形を出していく」佐野海舟が中央突破から鮮やかJ1初ゴール。W杯日本代表MF柴崎岳の復帰決定にも言及
鹿島の佐野海舟。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「パスの選択もあったが、キーパーのタイミングを外せた良いゴールになった」
[J1 26節] 湘南 2–2 鹿島/2023年9月2日19:00/レモンガススタジアム平塚
J1リーグ26節、鹿島アントラーズはアウェーでの湘南ベルマーレ戦、佐野海舟の中央突破からの痺れる一撃で先制しながらも前半のうちに逆転されたが、土壇場のアルトゥール・カイキによる起死回生のPK弾で追い付き、2-2で勝点1を獲得した。
アウェーチームは立ち上がりから強烈なプレスで押し込むと、その流れから佐野が敵陣でドリブルから切れ込み、見事なショットを突き刺してみせた。
今季加入した佐野にとって、リーグ19試合目でのJ1初ゴールに。22歳のボランチは「パスの選択もありましたが、自分で持って行って、キーパーのタイミングを外せた良いゴールだったと思います。あのような形でゴールを決められたので、これからどんどん、もっと自分の新しい形を出してやっていきたいです」と振り返った。
一方、ボランチとして周囲のスペースを活用されて、2失点を喫した点を反省点に挙げていた。
「(J1初ゴールに)点を取れていないことは、ずっと思っていました。ゴールでチームに貢献できたのは良かったです。ただ……今日は勝つしかなかった。自分のゴールどうこうより、2失点してしまったし、そこの反省のほうが大きいです」
そう語る佐野に、笑顔はなかった。
また前日には日本代表としてワールドカップ2大会連続出場中である31歳のMF柴崎岳の復帰が発表された。同じボランチであり、佐野にとってはライバルにもなる。
ただ、佐野は日本屈指のマエストロとともに戦えることを楽しみにしていた。
「(佐野が)やることは変わりません。チームとして、自分が求められるプレーをするだけです。そういう部分はしっかりブレずにやりつつ、しっかりいろんなものを吸収し、もっと成長できるようにやっていきたいです。自分に持っていないものがあるのでそこを吸収し、しっかり負けない気持ちは持っています」
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佐野と柴崎がボランチコンビを組む機会も出てきそうだ。どのような相乗効果が生まれるのか――とても楽しみだ。