町田ゼルビアがJ1昇格決定!藤田晋社長も目に涙…宇野禅斗スーパーミドル弾、今季引退の太田宏介がキャプテンで先発。熊本に3-0勝利
FC町田ゼルビアのサポーター。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
黒田剛監督の就任1年目に悲願達成。
[J2 39節] 熊本 0-3 町田/2023年10月22日13:05/えがお健康スタジアム
J2リーグ29節、FC町田ゼルビアが宇野禅斗のスーパーミドル弾を皮切りに、髙橋大悟、下田北斗が決めて、ロアッソ熊本に3-0の勝利を収め、来季2024シーズンのJ1リーグ昇格を確定させた。町田のJ1昇格はクラブ史上初めて。
両チームともに高い強度でプレスをかけ合い、なかなかシュートチャンスまで持ち込めない展開が続く。そのなかで、熊本が37分、田辺圭佑のクロス気味のシュートが突き刺さり、先制かと思われた。しかし全員で歓喜し、揺りかごダンスなどゴールパフォーマンスも終わったあと、飛び込んでいた選手のオフサイドの判定で取り消しに。ぬか喜びに終わってしまう。
これが熊本の選手たちのメンタルにも影響を及ぼす。加えて疲れも出てくる前半終了間際の44分、ホームチームはややチェックやプレスが遅れ、主審と交錯する不運も重なり……。完全にフリーになった町田の宇野がこの間隙を見逃さず、思い切って約25メートルのスーパーミドルを突き刺す。
さらに52分に髙橋、そして61分に下田と決めて、試合を決定づけた。
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先日今季での現役引退を発表した太田宏介はキャプテンマークを巻いて2試合連続のスタメン出場を果たし、この歓喜の瞬間を現地で迎えた。約1万人が訪れたスタジアムで、町田の選手たちは九州まで訪れたサポーターと喜びを爆発させた。熊本入りしていた藤田晋社長も歓喜の輪に加わり、その目には涙を浮かべていた。