【浦和】アジア杯の日本代表を狙える!荻原拓也はゴールに絡める左利きのSB。鹿島戦「チームとしてリフレッシュして挑まなければ」

「球際で上回らないと、どのようなゲームでも、どのような相手でも難しくなる」

[J1 31節] 鹿島-浦和/2023年10月28日14:00/カシマサッカースタジアム

　J1リーグ浦和レッズのDF荻原拓也は9月以降、明本考浩の負傷離脱もあったが、左サイドバックのレギュラーポジションを掴み、あらゆる公式戦で先発出場を続ける。また右サイドバックもオプションに。直近のAFCアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)の浦項スティーラース戦はそのポジションで挑み、惜しいクロスなども放ったが、0-2で完敗を喫した。

　荻原は試合後、「想定通り、試合開始から相手はタフに来ました。試合を通して、どちらが球際で転んでいたかは見れば分かるし、それがそのままゲーム内容に直結してしまったと思います。失点のタイミングを含め厳しいというか、あのようにやられると試合を持っていかれてしまいます。この試合を次のアウェーゲームに生かさないといけません」と悔やんだ。

　特に1失点目は、荻原がついていた相手に、早いタイミングでクロスを上げられ、そこからピンポイントで合わされ決められてしまった。

「自分がクロスを上げさせてしまった。映像を見返さないとハッキリとしたことは言えませんが、自分も含め、あれで入るんだと……。上げさせてはいけなかったし、あの失点を与えてはいけなかった」

　結局、前半45分間での交代に。連戦が続く際、マチェイ・スコルジャ監督のそのような時間をある程度定めた采配も目立つ。ということは、28日の鹿島アントラーズ戦はスタメンが濃厚だ。

「いろんな状況があり、45分の出場でした。90分フルで出場していたら違う結果を見出せていたと思います。フルで戦いたかったです。ただ……次の試合(鹿島戦)があるので、マインドを含めて、チームがリフレッシュして挑まないといけません」

　柏レイソル戦では、浦和でのJ1リーグ初ゴールを記録した。左サイドを抉り、鮮烈な左足のショットを突き刺した。その弾道は、レフティの左サイドバックであれば憧れる、まるでレーザービームのような鋭い閃光を放った。

　きっとあの痺れるシーンは、日本代表の森保一監督、あるいは伝説のレフティの一人である名波浩コーチもチェックしているに違いない。U-19・20日本代表に選ばれてきた逸材でもあり、来年1月のアジアカップに臨む森保ジャパンへの滑り込みも、まだ間に合うはずだ。

　そのためにも28日の『決闘＝ダービー』鹿島戦は楽しみだ。相手チームにも代表クラスのサイドバックが揃うだけに、オギが突き抜けるようなプレーで浦和に勝点3をもたらしたい。

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「球際で上回らないと、どのようなゲームでも、どのような相手でも難しくなります。どのような状況だろうと、どんなに疲労があろうと、しっかりプレーで体現しないといけない」

　まさにバトル――荻原がカシマスタジアムで沸々と闘志を燃やし、アントラーズに真っ向勝負を挑む。