女優急死でメンタリストDaigo「宝塚歌劇団だけではないパワハラ組織の闇トップ5」。納得の1位、スポーツ界にも通じる!?
東京オリンピック閉会式での宝塚歌劇団。 (Photo by Naomi Baker/Getty Images)
2位「競争が激しい文化」、さらに…。
宝塚歌劇団の宙組(そらぐみ)所属の25歳劇団員が9月に過労やいじめなどを原因に急死し、警察の調査では自殺したと見られる問題で、このほど宝塚歌劇団の弁護士などによる調査チームが、いじめは確認できなかったと発表。事実を伝えようとしていたようだが、被害者の心情を慮っていないとして、波紋を広げている。
メンタリストのDaigo氏は11月20日、ユーチューブの公式チャンネルで、「宝塚だけじゃないパワ八ラ組織の闇TOP5」を公開し反響を呼んでいる。
「パワハラと伝統の区別がつかなくなっているような組織の見分け方」として、自身の独断と偏見と科学的根拠をもとにトップ5を話していった。
そして“闇の組織”1位は、「パワハラを容認した歴史の長さが『伝統』である」という団体を挙げた。
「本当に酷い話です。なぜ、パワハラの伝統がなくならくなったのか。ずっとパワハラの事例に適切に対応してこなかった。みんな目をつぶり、どんどん繰り返されてきた。これがパワハラを容認する『伝統』というよく分からない言葉に変わる。どんなに悪いことでも、続けば『伝統』で片づけるんです」
そして過去の社会学の論文をもとに、人は立場が上の者の行動を学んでいくため、パワハラも容認していると、それが一つひとつつながって組織になり、問題が内部で可視化されなくなると説明。特に女性だけの組織で起こりやすいとも言う。
宝塚の事例では、今後パワハラをしていた人物が特定されることも考えられるが、決してその当人だけでなく、過去の『伝統』によって容認されてきた――それが普通になっていった組織そのものが問題であると、詳しく解説していた。
そのためDaigo氏は「組織としては変わりづらくなる。改心してどうにかなる問題ではないことがある」と問題点を指摘していた。そのうえで、そういった組織であれば、完全に外部の監視を入れる、運営方法そのものや経営者を変えることなど、思い切ったメスを入れる決断が必要であると提案していた。
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また2位は「競争が激しい文化」。「団結して組織として他と戦う文化と、組織の中で戦う文化に分かれる。両方という場合もあります」と、興味深い話をしている。さらに5位「階層的構造。厳密な上下関係がはっきりしている組織ほどパワハラが起きやすい」まで、サッカー界、スポーツ界にも通じるようなテーマや問題点について、詳しく話している。