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【鹿島】ポポヴィッチ監督誕生へ、セルビアでヴォイヴォディナ退任報道。元日本代表指揮官オシム氏から薫陶を得てきた一人

町田時代のランコ・ポポヴィッチ監督。写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA

今週末のウインターブレイク前の試合を最後に。

 岩政大樹監督の退任が発表されているJ1リーグ鹿島アントラーズだが、12月19日、後任として大分トリニータやFC町田ゼルビアを率いた経験のある現FKヴォイヴォディナ指揮官であるランコ・ポポヴィッチ(Ranko POPOVIC)氏の就任が決定的になった。現地複数メディアが12月21日に行われるFKヴォジュドヴァツ戦を最後に、クラブを離れて鹿島の指揮に就くと報じた。

 ポポヴィッチ監督はセルビア出身でオーストリア国籍も持つ。現在56歳。大分、町田、セレッソ大阪、FC東京、さらにスペイン1部レアル・サラゴサ、タイ1部ブリーラム・ユナイテッドなどを率いた経験を持つ。元日本代表である故イビチャ・オシム氏から薫陶を受けてきた一人だ。現在率いるヴォイヴォディナは、レッドスター・ベオグラード、パルチザン・ベオグラードなどに続いて5位につけていた。

 記事はいずれも『モーツァルト・スポーツ』を引用したもの。ポポヴィッチ監督はウインターブレイク前のヴォジュドヴァツ戦を率いたあと、チームを離れるそうだ。今季末まで契約を結んでいるため、クラブには鹿島から違約金(移籍金)も支払われるという。ヴォイヴォディナはこの冬の間に新たな指揮官を探すことになる。

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 その練習の質の高さは、過去にプレーした日本人選手からも評価されてきた。複数の言語を自由に操って世界の様々なステージに触れながら、監督として常に自身をブラッシュアップしてきている点も好材料だ。一方、そういった経験やポポヴィッチ氏の徹底したビルドアップ主体のスタイルが、果たして鹿島とフィットするのか。相乗効果は十分期待できそうだが、果たして――。

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