【鹿島】名門サントスのボランチ、ピチューカ獲得で合意?違約金を増額か。唯一の懸念は…
サントスから鹿島への移籍が決まったピトゥカ。※『グローボ』より
1億6600万円の額にクラブも好感、最終決定を待つだけ。
ブラジルメディアの『グローボ』は12月14日、J1リーグの鹿島アントラーズがブラジル1部(セリエA)のサントスFCに所属するMFディエゴ・ピチューカの獲得に向けて、違約金を160万ドル(約1億6600万円)に増額させたことで、クラブフロントも好意的に受け止め17日の役員会で移籍を承認する見込みと報じた。
ピチューカは1992年8月15日生まれ、ブラジル出身の28歳。今季これまでブラジル1部リーグ22試合・1得点、公式戦トータル44試合・2得点を記録している。主戦場はボランチ(守備的ミッドフィルダー)で、オプションとして、トップ下や左MFでも起用されている。これまで海外でプレーした経験はない。
記事によると、鹿島からは当初違約金120万ドル(約1億2400万円)の提示があった。しかし、サントスはその条件では「非常に低い」と妥協しない構えを示していた。その後、改めて交渉が再開されて、鹿島の提示した160万ドルという額に、フロントも好感を示し、あとは最終決定が下されるだけだということだ。
唯一の懸念は、ピチューカは絶対的な主力であり、現在戦っているリベルタドーレス杯で勝ち上がった場合、サントスは決勝まで帯同させたい考えだという。日本時間の12月17日に準々決勝の第2戦が予定されていて、決勝は1月23日。トーナメントで敗れた場合には12月31日をもって、移籍を認めるということだ。
移籍専門サイト『トランスファー・マーケット』によると、ピチューカとサントスは2023年4月まで契約を結んでいる。サントスは現在ブラジル1部リーグ10勝8分7敗(37得点・33失点)の勝点38で8位(20チーム中)につけている。
一方、鹿島はJ1リーグ18勝4分11敗(54得点・43失点)の勝点58で5位。ACL(AFCアジアチャンピオンズリーグ)の出場権獲得圏内の4位(条件による)には、他力ではあるが最終節のセレッソ大阪戦で勝利すれば到達できる可能性がある。
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[文:サカノワ編集グループ]