【G大阪】渡邉千真はルーキーイヤー、宮本監督のいた神戸からリーグ2試合ゴールを決めていた│移籍情報
ガンバ大阪の宮本恒靖監督。(C)SAKANOWA
渡邉の凄さを最も知る宮本監督。神戸時代にCB、ボランチとして対戦。
ある意味、渡邉千真のインパクトを最も間近で見ている、凄さを知る一人が、誰であろうガンバ大阪の宮本恒靖監督と言える。
渡邉が横浜F・マリノス加入したルーキーイヤーの2009年、まだ宮本監督が現役でプレーしていたヴィッセル神戸とのリーグ戦2試合で、いずれもインパクトのあるゴールを決めている。
開幕でデビュー戦初ゴールを決めた渡邉は、5節の神戸戦で先制点を含むプロ初の複数ゴール(2得点)を叩き込み、チームを5-0の勝利に導いた。そして32節の一戦でも開始4分にシーズン通算13点目となる一撃を決めた(試合は2-2で引き分ける)。
いずれの試合も二人はフル出場を果たしている。宮本監督はカイオ・ジュニオール監督の率いた5節はCB、三浦俊也監督が指揮を執った32節はボランチで臨んでいた。神戸は辛うじて14位でJ1残留を果たしている。
そして城彰二以来の新人二桁ゴールを記録した渡邉は、Jリーグ新人王を獲得。2010年1月のアジアカップ予選のイエメン戦で日本代表デビューも果たした。
渡邉はG大阪入りに際し、次のようにコメントしている。
「G大阪という新たな環境でトライさせて頂くことになり、感謝しています。とても悩みましたが、自分の今後のキャリアを考え決断しました。この決断に誇りをもってチャレンジさせて頂きます。G大阪の渡邉千真を、応援して頂ければ嬉しいです」
渡邉の凄さを最も知る宮本監督の存在(もしかすると口説き文句も?)も大きかったに違いない。
宮本監督と渡邉の共闘。現役時代に激突した二人が今度はG大阪を舞台にどのようなストーリーを紡ぐのか。J1残留には、このストライカーが気迫のこもったゴールを決め、指揮官が静かに熱く歓喜する――その光景を一度でも多くサポーターに見せることが条件になる。
文:サカノワ編集グループ