【なでしこ】アジア大会先制弾の岩渕真奈に高倉監督は「FWとして一つ仕事をしてくれた」
アジア大会のタイ戦で先制点を決めた岩渕真奈。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
キープ力や体の強さも称賛する一方、「細かいところの修正点も」と課題を挙げる。
[アジア大会 女子サッカーGL➀] 日本 2-0 タイ/2018年8月16日/インドネシア
なでしこジャパン(日本女子代表)がグループステージ初戦のタイ女子代表戦、岩渕真奈と籾木結花のゴールで2-0の快勝を収めた。
1970~80年代にアジア女子サッカー界を代表するチームだったタイは、その後の低迷期を経て2015年のワールドカップに初出場するなど再び力をつけてきた。FIFAランキングは日本が6位、タイが28位。
グループステージ初戦の難しいシチューションもあり、なかなかゴールを奪えずにいたなか、33分に岩渕真奈が先制点を決める。後半はタイにペースを握られる時間帯もあったが、85分、今大会10番をつける籾木結花が途中出場から貴重な追加点を奪い、結局、日本が2-0と手堅く勝利を収めた。
試合後、高倉監督は次のように貴重なゴールを決めた岩渕について評価した。
「岩渕はボールが収まれば、奪われない体の強さもあります。プレーに派手さがあるところが皆さんに評価を受けていると思いますが、細かいところの修正点はあります。もちろん今回1点を取ったことで、FWとして仕事をしてくれたと思いますが、まだまだ精度を上げて、状況判断でも上を目指してやってほしいと思います」
金メダルが目標の”アジア版オリンピック”のアジア大会。初戦でひとつ結果を残した。ただ、細かい修正を試合ごとにして、プレーの精度を上げていくこと。度重なるケガから復活を遂げた岩渕に対し、指揮官の要求のレベルも上がっている。
もちろん、岩渕であれば、そういった期待に応え、さらに高みへ――なでしこのエースになっていけるはずだ!
なでしこジャパンはグループステージ第2戦、21日にベトナムと対戦する。
文:サカノワ編集グループ