【浦和】興梠慎三が語った『リーグ優勝』への想い「最後はタイトルを獲って終えたい」
トレーニングで汗をかく浦和の興梠慎三。写真:佐藤亮太/(C)Ryota SATO
ヘグモスタイルで得る好感触、「中央からも崩せるのはチームにとってプラス」。
J1リーグ浦和レッズの興梠慎三が2024年、プロ20年目を迎える。37歳のストライカーは2月9日の公開練習のあと、基本的には自然体で長く熾烈なシーズンへ備えるなか、ただし、ターゲットは「リーグ優勝」とはっきり口にし、チームを牽引する存在となる。
「優勝に向けて値するようなキャンプを過ごせたかと言えば、まだもうちょっと足りないかもしれませんが、(トレーニングマッチでは)1点取ったあと、2点、3点とたたみかられるところは見せられました。対戦相手がそこまで強い相手ではなかったものの、そのなかでしっかり勝てたことは良かったです」
「後ろでゆっくりボールを回しながら、縦パスを狙っていくプレーは去年なかったところ。サイドだけでなく、中央からも崩せるのはチームにとってプラスだと思います。攻撃に力を入れている分、安い失点が多くなるのかなとも思っていましたが、そういうことはなく、キャンプは順調にいったので、シーズン開幕が楽しみです」
また興梠慎三自身は「仕上がりは……普通です。良くもなく、悪くもなく」と笑顔を浮かべる。
「感覚? 感覚というより、自分の体力や持久力を上げていくところが重要だと思うので技術云々ではなく体力面を上げていきたいです」
「どのポジションも競争がないとチームは強くなれないと思います。吸収できるところは吸収して、誰が出ても変わらないサッカーをできるように準備したいです。楽しみながら、やっていきたい」
そして目標は「ケガをしないこと。最後はタイトルを獲って終えたいです」と言い、リーグ優勝を見据えて挑む。
「選手も監督もそうですが、昨年は一発本番のACL(AFCアジア・チャンピオンズリーグ)決勝が(5月に)あり、その試合に向けて、まずベストへ持っていくため、メンバーをできるだけ(その試合に向けて)固定しながら優勝できました。
今年は1年を通じてベストに持っていければいい。選手の調子次第で、(固定せずメンバーも)入れ替わっていき、監督しても、選手としても、去年よりやりやすいスケジュールになると思います」
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ペア=マティアス・ヘグモ監督のもと、生粋のストライカータイプである興梠がどのような役割を担っていくのかは、楽しみな要素の一つだ。18年連続となるJ1リーグでのゴールも渇望され、その先にタイトルも待っているはずだ。
取材協力/佐藤亮太