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【採点・寸評】なでしこジャパン、先発6人に最高評価「5」。熊谷紗希にあって、北朝鮮になかった武器とは…。パリ五輪出場権獲得

パリ五輪の出場権を掴み歓喜するなでしこジャパンの選手たち。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA

山下の神セーブ、北朝鮮に明らかに動揺が走る。MOMは…。

[パリ五輪アジア最終予選 第2戦] 日本女子代表 2-1 北朝鮮女子代表-/2024年2月28日18:30/国立競技場 ※2試合トータル2-1で日本がパリ五輪出場権を獲得

 女子サッカーのパリ・オリンピック アジア最終予選、日本女子代表(なでしこジャパン)が高橋はな(三菱重工浦和レッズレディース)、藤野あおば(日テレ・東京ヴェルディベレーザ)のゴールで北朝鮮女子代表に2-1の勝利を収めた。日本は2試合トータルスコア2-1で今夏開催されるパリ五輪の出場権を獲得した。

 日本女子代表の北朝鮮戦の採点・寸評は次の通り。

▼採点の見方
ポジション
背番号 選手名 採点
寸評
※通信簿にちなみ5段階評価で採点。
「5」が最高、「1」が最低。
対象は原則プレー時間20分以上。

▼先発
GK
1 山下杏也加 5
ゴールライン上のボールを神セーブ。北朝鮮陣営に明らかに動揺が走ったのも、日本にプラスに働いた。

DF
2 清水梨紗 5
藤野の2点目をアシスト。時間が経つごとにそのアップダウンがボディブローのようにダメージを与えた。

3 南萌華 5
左サイドバック的な立ち位置とセンターバック(ストッパー)をこなす難しい役回りをまっとうした。

4 熊谷紗希 4
リベロ起用で、比較的余裕を持って対応。先制点は熊谷の競り合いから生まれた。その高さは日本にあって、北朝鮮にない武器だった。

5 高橋はな 5 【MAN OF THE MATCH】
元FWらしい嗅覚も生きた一撃。失点シーンは課題だが、点を取ることが最も難しい仕事だけに、この大一番とあって最高点「5」とMOMに選出。進化を遂げていければ――金メダル獲得へのキーパーソンになりそうだ。

8 上野真実 3 (▽63分)
序盤は裏抜けを狙い、途中からはボールを収めて起点に。

10 長野風花 4
マークにつく相手が明確になり、ボールを奪ってはよく散らして、第1戦から修正。左で作って、右から攻めるという流れを作り出した。

11 田中美南 3 (▽89分)
プレッシングや素早い切り替えは効いた。ただボールロストが多く、起点になかなかなれず。シャドーのほうが生きる!? となるとCFタイプがいなくなってしまう……なでしこジャパンのパリ五輪までの一番のテーマに。

13 北川ひかる 5  (▽89分)
抜擢に応えて、その左足のキックから先制点を演出。WEリーグで直接フリーキック弾も決めていければ、五輪代表の18人の枠に加わってきそうだ。

14 長谷川唯 4
北朝鮮の厳しいマークにあったが、ギャップを突いて高い位置でフリーになると、常に危険な存在となった。

15 藤野あおば 5
飛び込んで大きな2点目を記録! 技術は高く、北朝鮮を翻弄。より強い相手に対し、決定的な仕事を増やしたい。その意味でも大きなゴールに。

▼交代選手
17 清家貴子 3 (▲63分)
左サイドを改めて活性化させた。ビッグチャンスで難しいシュートを選択して失敗し、そこから全体の流れが一時悪くなった。その強気が武器ではあるが、チームの勝利に還元していきたい。

9 植木理子 – (▲89分)
最後のカードで投入。カウンターをチラつかせて間延びをさせて、勝利に貢献した。

20 古賀塔子 – (▲89分)
植木とともに最後のカードで投入。球際に厳しく向かい、しっかりと締めた。

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