元浦和・現群馬の大槻監督にパワハラ疑惑。一部否定も「死ね」「ボケ」などスタッフへの発言は認める

週刊誌が報じ、群馬が公式サイトで声明。「ハラスメントとは思っていない」と言うが、一般的には厳しい見解に。

　J2リーグのザスパクサツ群馬は2月29日、『フライデー』で大槻毅監督のパワーハラスメント疑惑が報じられたことを受けて、公式サイトでクラブ内で調査を進めていると報告した。同クラブは事実関係を確認していて、現時点で把握している点をまとめている。

　同メディアは動画を入手し、そこで大槻監督がクラブスタッフに対して「死ね」「ボケ」「口利いてもらっているだけありがたいと思え」などと厳しい口調で言っているという。また「お前らスタッフは奴隷契約だから」などといった発言もあったそうだ。

　群馬は次のように説明している。

「クラブにて保管している当日のトレーニングの映像を確認し、当該の発言については確認できましたが、こちらのやりとりは当該メディアに情報提供をされたスタッフ（掲載記事内におけるAさん）とは別のスタッフ（Bさん）とのものです。前後のやりとりを見ると決して高圧的な内容ではなく、発言を受けた当該のスタッフ（Bさん）にも確認したところ『ハラスメントとは思っていない』との回答を得ております」

　そのように、A・Bさんとはしているものの、事実上、告発者が誰なのかが、クラブ内などで特定されていることが分かる内容となっている。また、「ハラスメントとは思っていない」とはいうものの、一般的な日常を考えると、人を罵倒するためだけの発言であり、決して容認されないものだ。サッカー界、Jリーグだけが”特別”に認められる内容ではない。

　また次のようにも報告している。

「並行して昨シーズンより在籍している選手複数名およびスタッフ全員にヒアリングをしたところ、『お前らスタッフは奴隷契約だから』といった発言、『トレーニングに遅刻した選手への管理不足という理由でスタッフを全員の前で叱責』という事実は確認できませんでした」　

　そして群馬としては、顧問弁護士と情報を共有して、ハラスメントが確認されれば厳正に対処し、またJリーグとも対応していくという。

「弊クラブといたしましては、いかなる理由があってもハラスメントは絶対に許されない行為と考えており、そのような事実が確認されれば厳正に対処して参ります。

　また、本件はJリーグならびにクラブの顧問弁護士にも情報を共有しながら調査を進めており、然るべき対応が決定した場合、改めてご報告させていただきます」

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　群馬は2月25日の鹿児島ユナイテッドとのホームでの開幕戦、1-1でドロースタートに。3日はアウェーでロアッソ熊本と対戦予定だ。