【鹿島】渾身同点ヘッド弾の植田直通「セットプレーは、ボールが全て。名古に感謝しています」。C大阪と1-1ドロー
鹿島の植田直通。写真:上岸卓史/(C)Takashi UEGISHI
「僕は合わせるだけでした」
[J1 2節]鹿島 1–1 C大阪/2024年3月2日15:00/カシマサッカースタジアム
J1リーグ2節、鹿島アントラーズのDF植田直通がセレッソ大阪戦、まさに渾身のヘディング弾を叩き込み、1-1に追い付き勝点1をもたらした。
反撃に転じて押し込んでいた時間帯、しかもゴール裏のボルテージも高まっていた。コーナーキックのチャンスを掴むと、鈴木優磨はサポーターに向けて、もっと背中を押してくれと大きなゼスチャーで訴えた。
そして0-1で迎えた85分、敵陣でのフリーキックのチャンス。ここで名古新太郎のキックに飛び込んだのが「55番」だった。植田は壁となる相手選手に全く怯むことなく突き進み、豪快にヘディング弾を叩き込んでみせた。
「セットプレーは、ボールが全て。名古がすごくいいボールを蹴ってくれたので、僕は合わせるだけでした。名古のキックに感謝しています」
そのように植田は試合後、キッカーを担った名古をたたえた。
これで1勝1分に。植田はこの結果を前向きに捉えつつも、失点「1」を心から悔やんでいた。
「前半の出来が悪くても、スコアレスで折り返すことができました。ただ優勝するためには、後半に1点を取って、1-0で勝ち切れる力を付けていきたいです」
植田はそう語り、苦しい試合での”ウノゼロ”を理想に挙げた。ただ、あきらめない鹿島、しぶとい植田をしっかり印象付けてみせた。
関連記事>>【鹿島】トップ下起用に応えた鈴木優磨「優勝するためには絶対大事」。苦しんでの勝点1獲得をポジティブに捉える
貴重な勝点1を掴んだ鹿島は3月9日に行われる次節3節、アウェーでFC町田ゼルビアと対戦する。ランコ・ポポヴィッチ監督にとっては、”古巣”との連戦になる。