【海外メディアの反応は?】伊東純也のサッカー日本代表落選「この事件は、日出ずる国を揺るがして分裂させた」
伊東純也。写真:早草紀子/(C)Noriko HAYAKUSA
フランスメディア『レキップ』など報じる。
日本サッカー協会は3月14日、北中米ワールドカップ(W杯)アジア2次予選の北朝鮮代表との2連戦(21日・ホーム/東京@国立競技場、26日・アウェー/平壌@金日成競技場)に臨むサッカー日本代表(SAMURAI BLUE)のメンバーを発表した。カタール・アジアカップ中の週刊誌のスキャンダル報道により、途中離脱を余儀なくされたフランス1部スタッド・ランスに所属する伊東純也は、今回選外となった。
フランスメディア『レキップ』、『Lunion』は、「日本代表に伊東純也は招集されなかった」と題してレポート。森保一監督がメンバー発表の記者会見で「一言でいうと、彼を守るために招集しないという判断を下しました」と、本来であれば招集したかったものの、彼自身、彼の家族、そしてチームのために、今回は招集を見送ったというコメントの内容を伝えている。
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そして、女性2人から刑事告訴されたと週刊誌に報じられた伊東側が、これに反論し、刑事で虚偽告訴、民事で約2億円の損害賠償を請求する訴訟を起こしたことなど一連の経緯をまとめている。
『レキップ』は「この事件は、日出ずる国を揺るがして、分裂させた」とも報じている。そのうえで、伊東について、「所属クラブでは誰もが認めるファースト・チョイスのプレーヤーである」とスタッド・ランスでの立場に触れ、「2億円(約124万ユーロ)の損害賠償を求めて、刑事告訴した2人の女性を逆に提訴している」と、伊東サイドの対応をレポートしている。
森保監督は北朝鮮戦に向けたメンバー発表の記者会見の席で、伊東の件について、次のように語っていた。
「彼は今フランスリーグでプレーしていて、我々も彼のパフォーマンスと状況を踏まえ、招集は可能で、招集したいと思っていました。しかし彼を招集した場合、日本で彼を取り巻く環境を想像した時、彼が落ち着いて生活できる、落ち着いてプレーできる環境にはならないと想像しています。
彼だけではく、チームとしての活動の時にも、チーム全体が落ち着いてできる環境にならない、また、いろんな方が関心を持たれていて、彼の一番大切にしている家族や方々への影響を考えると、招集しないほうがいいのではないかと判断しました」