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【鹿島】土居聖真&知念慶の2ボランチで磐田に勝利。ポポヴィッチ監督「ファンタジスタ二人、誰も予想しなかったでしょ?」

鹿島の土居聖真。写真:松村唯愛/(C)Yua MATSUMURA

土居のボールを落ち着かせるプレーと縦にパスをつけられる“地上戦”のセンスを買って抜擢。

[J1 5節] 鹿島 1-0 磐田/2024年3月30日15:00/県立カシマサッカースタジアム

 J1リーグ鹿島アントラーズが鈴木優磨のPKによるゴールで、ジュビロ磐田に1-0の勝利を収めた。鹿島のランコ・ポポヴィッチ監督は試合後の記者会見で、「相手のパフォーマンスが、また私たちの中にあるものを引き出してくれた。そういう試合だったと思います」と振り返った。

 中断期間は「選手が揃わず、全てができたわけではありませんでした」と明かす。日本代表への参加を辞退した佐野海舟は練習に加われず、知念慶やチャヴリッチ、安西幸輝も離脱した時期があったという。

「今日チャンスが巡ってきた時に力を発揮してくれた選手もいました。ファンタジスタと言ってもいい攻撃的な二人がボランチを組んでプレーするとは、鹿島に関わる誰一人も予想しなかったのではないでしょうか。二人がいいものを見せてくれました。もちろんチーム全体でタフに戦えたからこそ、彼らの良いプレーも出たと思います」

「いい時間帯、いいアクション、いいコンビネーションから決定機も作ることができました。そこは成長している証だと思います」

「今日、こうして素晴らしい雰囲気を作ってくれたサポーターの皆さんに感謝しています。苦しい時間帯に背中を押してくれたのも彼らでした。想定していなかった交代もありましたが、それでもシャットアウトし、無失点で切り抜けられたのは良かったと思います」

 ケガ人などにより選手層が薄くなっているボランチだが、今回の人選について、次のように説明した。

「聖真は中盤に落ち着きをもたらし、正確なボールを前へ供給してくれました。そこがこの試合を分けた一面だったとも思います。ジュビロはパワー系二人をボランチに配置しました。(鹿島の二人トータルでは)フィジカル的には劣るのかもしれませんが、しっかり前へパスを付けられる選手を配置しました。サッカーは頭でやるもので、聖真は賢さを持った選手です。

 とはいえも、もちろん内容が伴わなかったら、『この監督は何をやっているんだ』と言われたかもしれません。私がチームにもたらしかったこと、自分ができることを証明してくれました。ボールを落ち着かせられなければ、いい守備も、いい攻撃もできませんから」

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 そのように地上戦で対抗するという対抗策に打って出て、そのなかで鹿島の良さが引き出されていった。流れのなかからしっかり決め切れずにいるなど課題も残ったが、そんな90分だったと振り返った。

 鹿島はこのあとアウェーゲームが続き、4月3日にアビスパ福岡、そして7日には国立競技場でFC東京と対戦する。

Posted by 塚越始