「風が止むのを待った」90+4分土壇場PK、大久保嘉人が明かした駆け引きの一部始終
写真:徳原隆元/(C)Takamoto TOKUHARA
ゴール正面の上に突き刺して、2試合連続ゴール。
[J1 24節]鹿島 1-1 磐田/2018年8月24日/カシマスタジアム
ジュビロ磐田が後半アディショナルタイム、ハンドのファウルで得たPKをFW大久保嘉人が決めて1-1に追い付いた。大久保は2試合連続ゴール。試合はそのまま引き分け、磐田と鹿島アントラーズが勝点1を分け合った。
両チーム一進一退の攻防が続くなか、71分に犬飼智也のゴールでホームチームが先制する。ただ、後半は主導権を握った磐田は攻勢を強め、徐々にゴールへ迫る。迎えた試合終了間際、ロングフィードから抜けたボールが鹿島DF安西幸輝の手に当たって、主審はハンドによりPKを宣告。相手GKのチョン・スンヒョンとの駆け引きで、大久保はゆっくり時間をかけてキックを蹴り込む。選択したのはゴール正面上のコース。これが決まり、1-1で引き分けた。
大久保は試合後、「苦しい展開になったが、ジュビロの持ち味である粘り強さを出せて追い付くことができた」と振り返った。また、PKのシーンについて、「風が非常に強くて、ボールが動いてしまったので、外して後悔するのだけは避けたくて、風が止むまで待とうと、慎重に行きました。(正面に蹴り込んだが?)アントラーズのGKは俊敏性があり、横の動きには自信を持っていると思った。だから真ん中に蹴れば、必ず飛ぶと思って狙いました」と、駆け引きについて説明した。
これで大久保は2試合連続ゴール。ストライカーとして勢いが乗ってきた感じだが、「前半決められるところもあったので、まだまだ改善すべきところもありますし、努力していきたい」と、決して満足はしていなかった。
大久保と磐田がここから上昇気流に乗っていけるか? 次節は9月1日、ホームで名古屋グランパスと対戦する。
文:サカノワ編集グループ